出版社内容情報
《遊びをせんとや生まれけむ》(『梁塵秘抄』より)《おくのほそ道―越の国々》に続く日本古典文学をテクストにとった新実氏による歌曲3作目。2013年テノール歌手・田中良夫により委嘱・初演。有名な『おくのほそ道』の、江戸を出立し酒田で最上川を眺むるまでの前半の旅で巻かれた歌仙のなかから、作曲家自身が18の句を直観的に選び取り、全3章にまとめた。新実氏ならではの深奥まで響く歌心が存分に表現されながらも、芭蕉の句自体の趣きも決して色褪せない。奏楽堂日本歌曲コンクールなどで取り上げられるレパートリーとして最適。また、海外に歩みを進める日本人歌手の持ち歌としても十分世界に通用する日本歌曲として推薦できる作品。?T(5分20分)、?U(3分50秒)、?V(7分45秒)。
?T/?U/?V(各曲タイトルなし)
【著者紹介】
東京大学工学部、東京芸術大学作曲科卒業。同大学院修了。ジュネーブ国際バレエ音楽作曲コンクールのグランプリ並びにジュネーブ市賞をはじめ、文化庁芸術祭優秀賞、中島健蔵音楽賞、別宮賞、尾高賞、文化庁芸術祭大賞、佐川吉男音楽賞など受賞多数。管弦楽作品の多くは、国内ではNHK交響楽団をはじめ、海外でも主要なオーケストラにより演奏され、それぞれ高い評価を得ている。現在、桐朋学園大学院大学教授。東京音楽大学客員教授。