出版社内容情報
邦人作曲家による左手のためのピアノ小品集。塚本一実《母に捧げる子守唄》、光永浩一郎《ちきゅうといっしょに》他全10曲。
2016年に傘寿を迎える舘野泉の監修による、左手のために書かれたピアノ小品集。邦人作曲家によって作曲・編曲された左手ピアノ作品の中から、舘野が演奏会でレパートリーとしている曲、また今後積極的に取り入れていきたいと考えている曲をピックアップした。演奏レベルは初級程度から上級程度と幅広いが、親しみやすい旋律の抒情的な作品が並ぶ。現在活躍中の作曲家、塚本一実による《母に捧げる子守唄》や光永浩一郎《ちきゅうといっしょに》、近藤浩平《海辺の雪》他、全10曲を収録。
素描組曲―左手のための子どもに聴かせたいピアノ曲―(?.プロローグ、?.版画のスケッチ、?.白の空間、?.黒の空間、?.流れ、?.エピローグ)有馬礼子 作曲
赤とんぼ 山田耕筰 作曲、梶谷 修 編曲
祈り 梶谷 修 作曲
ふたり 樹原涼子 作曲
想い出の小箱 樹原涼子 作曲
海辺の雪 近藤浩平 作曲
母に捧げる子守唄 塚本一実 作曲
哀歌 内藤正彦 作曲
アヴェ・ヴェルム・コルプス モーツァルト 作曲、宮下秀樹 編曲
ちきゅうといっしょに 光永浩一郎 作曲
舘野 泉[タテノ イズミ]
1936年東京生まれ。60年東京芸術大学を首席で卒業。68年よりフィンランド国立音楽院シベリウス・アカデミーの教授をつとめる。81年よりフィンランド政府の終身芸術家給与を受け、90年以降は演奏生活に専念。02年脳溢血で倒れ右半身不随となるが、04年5月左手による演奏会で復帰をはたす。命の水脈をたどるようにして取り組んだ左手による作品は、静かに燃える愛情に裏打ちされ、聴く人の心に忘れがたい刻印を残す。
目次
宮下秀樹―Ave verum corpus(W.A.Mozart)
樹原涼子―ふたり、想い出の小箱
塚本一実―母に捧げる子守唄
内藤正彦―哀歌
梶谷/修―祈り、赤とんぼ(山田耕筰)
有馬礼子―素描組曲~左手のための子どもに聴かせたいピアノ曲
光永浩一郎―ちきゅうといっしょに
近藤浩平―海辺の雪~震災と津波の犠牲者への追悼
著者等紹介
舘野泉[タテノイズミ]
1936年東京生まれ。60年東京藝術大学首席卒業。64年よりヘルシンキ在住。日本とフィンランドを拠点に国際的活動を展開し、演奏会は3500回を超える。2002年脳出血により右半身不随となるも04年「左手のピアニスト」として復帰。シベリウス・メダル、旭日小綬章受章等。南相馬市民文化会館(福島県)名誉館長、日本シベリウス協会最高顧問、日本セヴラック協会顧問、サン=フェリクス=ロウラゲ(ラングドック)名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。