出版社内容情報
シューベルトの全8曲の「即興曲」の最初の4曲。本版ではシューベルトの自筆譜に拠り、諸資料による違いは、巻末「批判的注解」に明示フランツ・シューベルトは、《即興曲》を全部で8曲残しているが、本曲集の《即興曲》(作品90)は、その最初のシリーズにあたる。全4曲からなり、1827年の半ば頃に書かれたと推測されている。「即興曲」というタイトルにかんして、「とっさの思い付きで作られた」即興的な性質は、はっきりとした構造をもつシューベルトの即興曲には当てはまらない。「作品90の第2?4番では、いずれも建築学的にはっきりとした構造が支配し、最後にコーダがつく場合もある」(「序言」より)。編纂にあたり、本版ではシューベルトの自筆譜を主要資料としている。諸資料による違いの詳細は、巻末の「批判的注解」に示されている。「演奏のためのヒント」では、アーティキュレーションや強弱、付点リズムやペダルなどについて言及しているため、実際の演奏に役立つであろう。
即興曲ハ短調 op.90/1 (D 899/1)
即興曲変ホ長調 op.90/2 (D 899/2)
即興曲変ト長調 op.90/3 (D 899/3)
即興曲変イ長調 op.90/4 (D 899/4)
ウルリヒ ライジンガー[ウルリヒ ライジンガー]
著・文・その他
ロバート レヴィン[ロバート レヴィン]
著・文・その他
パウル バドゥラ=スコダ[パウル バドゥラスコダ]
著・文・その他
堀 朋平[ホリ トモヘイ]
翻訳