オルフェ・ライブラリー<br> 声の世界を旅する

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オルフェ・ライブラリー
声の世界を旅する

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784276371095
  • NDC分類 762
  • Cコード C1073

出版社内容情報

地球上の色々な声に耳を澄まそう。気鋭の民族音楽学者が、ホーミーから初音ミクまで、世界中の声の文化を考察、発見の旅に誘う。

地球上のいろいろな声に耳を澄まそう! ひさびさの民族音楽関係書。明治大学および東京芸術大学の講義内容をベースに、気鋭の民族音楽学者が世界のさまざまな地域で暮らす人々の声の文化を分析・考察する。ホーミーから初音ミクまで、多様で変化に富んだ声のかたちの向こうに見えてくるものとは? 貴重な写真や譜例、著者の手になる楽しいイラストも多数掲載。音楽と人間についてもっと知りたい読者を発見の旅に誘う注目の新刊。

旅の始めに――声と身体
第一章 思い通りにならない声をめぐって
「出てしまうもの」としての声/あふれる感情と泣きのかたち/カレリア人は「言葉とともに泣く」/泣き歌文化の共通性/カルリの泣きと鳥の声
第二章 ともに歌うということ
行動をともにする/台湾の〈パシブッブッ〉/グルジアの合唱――歌えることが一人前の社会人の条件/合唱の社会的な意味――アルバニアの事例/森の人々と合唱/参加型パフォーマンスとプレゼンテーション型パフォーマンス/参加することに意義がある歌/歌が共同体をつくる時
第三章 協調する身体  合唱・身体・歌
時を測る声/コード化された掛け声と身体運動/まりつき歌となわとび歌/マオリのハカ/にしん漁の漁師の歌/囚人たちの歌
第四章 一人で静かに歌う歌――子守歌から考える
子守歌に必要な音楽形式/「ねんねんころり」とリフレイン/自分に返ってくる歌/五木の子守歌/逃避としての歌/ひそかに聞き手を期待する――粉ひき歌
[コラム]器楽のざわざわ、歌の静寂
第五章 のばして、揺らして、響かせる声
川のように流れる声――フリーリズムとメリスマ/メリスマ的歌唱法は装飾か?/メリスマ・フリーリズムと個人/メリスマの感情喚起力/〈長い歌〉と〈短い歌〉――ことばの意味とメリスマ/人気オペラ歌手とメリスマ/声の揺れと陶酔/メリスマの抑制
第六章 声とことばの魔術的な力――呪文と儀礼言語
口に出してはいけないこと/声の出すことの効力/名前を呼ぶこと/声の魔術的な力/わかることわからないこと
[コラム]なんまんだぶ、なんまんだぶ
第七章 言葉をもたない歌の力
ことばの響きと意味の分離:ジベリッシュ/響きとしての声:ヴォカリーズ/子音の響き:スキャットとマウス・ミュージック/「口の音楽」――マウス・ミュージック/楽器音と声
第八章 楽器を歌う声、ことばを話す楽器
口で歌う楽器の音/南インドの口唱歌/音節の選び方/ことばを話す楽器/楽器ことばと秘密
第九章 会話する歌、喧嘩する歌
古代の歌の会話/歌の会話のゲーム性/格闘技としての歌/歌の会話にとってのゲームのリング/共有される「恋の会話」 白族の歌垣/専門家の歌の対決 モーラム/歌の喧嘩/声そのものをやりとりする――喉遊び
[コラム]ルアンパバンでお正月
第十章 ドリトル先生の声――動物とのコミュニケーション
鳥の声、猿の声、ヒトの声/スカンジナビアのクルニン/ヨーデルと牧畜文化/ヨーデルとビュッヘル――声と楽器の関係/トゥヴァ・モンゴルの牧畜と音響文化/喉歌とサウンド重視の音楽
第十一章 声を演じる
職業による声の様式化/パフォーマンスとしての売り声/声を演じる――アルジャにおける声とキャラクター/アルジャにおける声と身分/アルジャの声における洗練と粗野 /声によって演じること
コラム 声の動きは身体の動き
旅の終わりに
参考文献/あとがき

【著者紹介】
東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科単位取得退学。文学博士。専門は民族音楽学、インドネシア芸能研究。1993年~1995年、インドネシア芸術大学デンパサール校に留学。現在、東京芸術大学、明治大学、国立音楽大学、立教大学、亜細亜大学非常勤講師。著書に『インドネシア芸能への招待』(共著、東京書籍)など。バリのガムラン演奏グループ、パドマを主宰。

内容説明

ホーミーから初音ミクまで、世界諸地域の声/歌の文化を民族音楽学者が縦横にめぐり、考察する発見の旅へ、いざ出発!

目次

旅のはじめに―声と身体
思い通りにならない声をめぐって
ともに歌うということ
協調する身体―合唱・身体・歌
一人で静かに歌う歌―子守歌から考える
のばして、揺らして、響かせる声
声とことばの魔術的な力―呪文と儀礼言語
ことばをもたない歌の力
楽器を歌う声、ことばを話す楽器
会話する歌、喧嘩する歌
ドリトル先生の声―動物とのコミュニケーション
声を演じる

著者等紹介

増野亜子[マシノアコ]
東京芸術大学音楽学部楽理科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科単位取得退学。文学博士。専門は民族音楽学、インドネシア芸能研究。1993年~1995年、インドネシア芸術大学デンパサール校に留学。帰国後もバリの伝統芸能の調査研究を続け、バリ・ガムランの演奏や指導にあたっている。現在、東京芸術大学、明治大学、国立音楽大学、立教大学、亜細亜大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gorgeanalogue

13
声の称揚に終わらず、声の「自由」を語るとともにその「不自由」も語る。声は自らに属している唯一のものであるはずなのに、社会的に作られ、複数的で、演じられ、模倣され、内的・外的であり共同体的でもある。後半、「楽器ことばと秘密」、動物とのコミュニケーションに触れた「ドリトル先生の声」が面白かった。できればメシアン、そして聖フランチェスコの鳥への説教、そしてアフリカの「ヒューレレ」唱法(名称不明)とかに触れてほしかった。向かい合って呼気を交換するイヌイットの「喉遊び」は牧歌的に描かれるが、ほとんど性交だ。2024/05/25

6だ

4
バリ(インドネシア)芸能が専門の大学講師が「声」を軸に芸能・楽器等について綴った本。もっとも私が手にした理由は巻末「旅の終わりに」の中で初音ミク等について触れていたからな訳ですが。ミクの声は『個人的な嗜好の問題として私はどうしても好きになれない』とか『ミク「本人」の意思とは別のところで誰かが「彼女」の声を操作していることに(略)漠然とした気持ち悪さを感じる』と書かれているがVOCALOID技術への理解・洞察は的確だと思う。むしろこういう方も触れざる得ない所までボカロは浸透してきてると思うと感慨深い。2014/08/20

takao

2
ふむ2023/06/27

むらさめ

2
何故、人は声を発するのか?から始まり世界中の歌やこれに纏わる文化に触れる本。歌えることで一人前と認められる社会など興味深かったです。歌垣なんて良いと思うけど今はあんまりこういう遊びはないよね。巻末の初音ミクへの言及は意外だったけど、適切な考察だと思いました。 全体的に堅苦しくなくあっさりと読める本です。2014/08/29

だいや

0
全世界の歌、声文化がズラリ! 筆者の言うように旅行するかのような本です。同時に動画を調べながら読むと尚よし。2025/04/10

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