出版社内容情報
既刊『音楽の聴きどころ―交響曲』に「交響曲10題」を加えた増補改訂版。『レコード芸術』誌の交響曲月報を担当した筆者の、作曲家ならではの詳細な解説と分析が白眉。
第1章はベートヴェン、シューベルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、マーラー《交響曲第9番》を例に楽章ごとに「しくみ」を分析・解説、第2章はフルトヴェングラーの残した8種類の《運命》の演奏比較、第3章ではマーラーの《大地の歌》の詳細解説と交響曲を知る為の重要な視点が詳しく説かれている。
今回の改訂にあたり、第4章で新たに名曲9曲を加え、その作品・作曲家の「特徴」と「聴きどころ」を解説しており、より多彩な交響曲読本として復活いたしました。
新たに取り上げる作品は次のとおりです。
●モーツァルト:《ジュピター》
●ハイドン:《交響曲第104番 ロンドン》、
●メンデルスゾーン:《交響曲第4番イタリア》
●ブラームス:《交響曲第1番》
●シューマン:交響曲第3番 ライン》
●ベルリオーズ:《幻想交響曲》
●ビゼー《交響曲第1番》
●フランク:《交響曲ニ短調》
●チャイコフスキー:《交響曲第6番ロ短調 悲愴》
目次
序章:交響曲への手引き
第1章:交響曲の組み立て
~5つの偉大な《第九》をめぐって~
第2章:フルトヴェングラーの《運命》
~八種類の演奏をめぐって~
第3章:交響曲としての《大地の歌》
第4章:「交響曲」十題
【著者紹介】
1930年東京生まれ。1952年東京音楽学校本科作曲家卒業。邦楽器とオーケストラ融合した独自のジャンルを開発、現代音楽における先駆的存在として活躍。
内容説明
「しくみ」「構成」「聴きどころ」を徹底解明。交響曲を「聴く楽しみ」を伝授。『音楽の聴きどころ「交響曲」』(音楽選書)増補改訂版。新たに古今の名曲10曲を追加。
目次
序章 交響曲への手引き(交響曲を樹木にたとえれば…;交響曲を箪笥にたとえれば… ほか)
第1章 交響曲の組み立て―五曲の偉大な『第九』をめぐって(第一楽章―;スケルツォ楽章― ほか)
第2章 フルトヴェングラーの『運命』―八種類の演奏をめぐって(第一楽章;第二楽章 ほか)
第3章 交響曲としての『大地の歌』(交響曲としての『大地の歌』;ソナタ・アレグロとしての第一楽章 ほか)
第4章 「交響曲」一〇題(モーツァルト 交響曲第四一番 ハ長調 K.五五一『ジュピター』;ハイドン 交響曲第一〇四番 ニ長調 Hob.I一〇四『ロンドン』 ほか)
著者等紹介
諸井誠[モロイマコト]
1930年東京生まれ。1952年東京音楽学校本科作曲科卒業。20世紀音楽研究所の活動に参画、12音音楽、電子音楽等をいち早くとり入れ、尺八を中心に各種邦楽器をも手がけ、邦楽器とオーケストラの結合を企図した独自のジャンルを開発し、現代音楽における先駆的存在として活躍した。1953年エリザベート王妃国際音楽コンクール(作曲部門)において日本人初の受賞者となるなど、受賞歴も豊富である。またエリザベト音楽大学、桐朋学園、東京芸術大学、大阪芸術大学、神戸女学院大学などで教鞭をとり専門音楽教育に取り組んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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えすてい
Junya Fujino