感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PapaShinya
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遂にというか、やはりレコード芸術という雑誌が休刊する。かつて、評論家の批評を読んでレコードを聴くという文化が日本にはあった。この本も作曲家の諸井誠が、旧来の名盤とその後のレコードを聴きまくって、21世紀に残す名盤を決めて推薦する。ちょうどレコードからCDにフォーマットが切り替わる時期で、それまで廃盤で手に入らなかった録音がCDで再発売になったりして、音楽産業は濡れ手に粟でぼろもうけ。それが忘れられず、DVDオーディオやSACDによる2匹目のドジョウ探しも失敗。この本からはかつての盛り上がりが伝わってくる。2023/06/24