出版社内容情報
元詩人志望の戦闘機乗り降旗には特高に殺された恋人がいた。中部太平洋を鮮血に染めたミッドウェイ戦に材を得た若者への鎮魂の詩
内容説明
昭和初頭、太平洋に暗い戦雲迫る頃、日米二人の青年はそれぞれの蹉跌を経て、自らの国家の命運を担い空の戦士となる。二人には共に想いを寄せる美しき女神がいた。歴史の巨大な力に翻弄される非情の青春。引き裂かれた愛。そしてミッドウェイの空に交錯する運命の糸。歴史に材を得た森村文学の記念碑的叙事長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おぎにゃん
3
圧倒的に不利な状況の中、日本軍空母機動部隊に挑み、次々とゼロに落とされる米軍攻撃隊。日本軍の作戦ミスと特攻に等しい米軍機の攻撃で僚艦が沈む中、展開される空母同士の一騎打ち。｢なぜ、こんないい奴らが死ななきゃならないんだ！｣米軍攻撃隊長のセリフは、登場人物全員に捧げられた作者からの鎮魂の言葉か…｢終章｣の平和への深い思いに感動｡戦争小説の最高傑作です｡2013/12/01
まる蔵
2
古本市でたまたま見つけた一冊。思ってた以上に良作でした。2012/05/28
