出版社内容情報
第一線で活躍する合唱指揮者・作曲家の相澤直人が、自身の音楽観と技術のすべてを惜しみなく明かす渾身の合唱論。本書が掲げる指針は、楽譜の背後に広がる豊かな源泉に触れ、そこに込められた願いと誠実に向き合って体現する「曲が喜ぶ演奏」。作曲家の脳内から、楽譜という設計図を経て、演奏家の身体、そして聴き手の心へと音楽が届くプロセスを〈まなざし・練習・指揮・読譜・歌詩〉の5つの視座から解き明かす。合唱の奥深さと楽しさに改めて出会い、音楽の見え方が変わる感動を。指導者はもちろん、すべての歌い手にこそ贈る合唱の新たな道しるべ。
【目次】
まえがき──音楽の見え方が変わる、その入り口に
第1章 まなざしのデザイン 響きが旅する三つの視点
作曲家のまなざし──音符に込められた原風景
演奏家のまなざし──表現に深みを与える「隠し味」とは
[note]招待状のゆくえ──作曲家として抱く二つの喜び
聴き手のまなざし──互いの人生が交差する「共鳴の場」
第1章の結びにかえて──可塑しまくった旅の果てに
第2章 練習のデザイン 「共通非言語」を育むリハーサル
指揮者の立ち位置──音を出さない音楽家の「役割」
指揮者の5つのツール──音楽を動かす「視点」
練習の本質──共通非言語の「美学」
本番だけの体験のために──ライブという一回性の場
知的な準備──語らずに伝えるための「説得力」
現場の記録──音楽を動かす「魔法の言葉」
[note]アンサンブルは「引き算」の美学
第2章の結びにかえて──沈黙が語る音楽へ
第3章 指揮のデザイン 身体と感性をつなぐ「共鳴の回路」
1.広義の指揮法、狭義の指揮法──見える全てが指揮である
2.広義の指揮法──身体の各部が奏でるメッセージ
3.指揮のコア・テクニック──自由な表現を支える、ミクロの骨組み
4.実践のデザイン──音楽の境界線を操る
[note]相澤さんの指揮はネウマ的!?──1000 年前から学ぶ、喚起する“線”
第3章の結びにかえて──指揮台という孤独で幸福な「対話」の場所
第4章 読譜のデザイン 「原風景」を見るために
1.リズムの力学──タイミングから「生命の躍動」へ
2.旋律の呼吸──リュシーから学ぶ「歌心のデザイン」
[note]譜例で読む、リズムとフレーズの設計図──音楽の中に「見える」もの
3.和声がつくる緊張と解放の文法──耳で感じる構造とストーリー
4.音階のデザイン──広がる「語彙」と、甦る風景
5.音律が語る、音楽の“心地よさ”──ピタゴラスから平均律へ
[note]音程とは、良心の確信である
6.音楽という物語──人は、変化に心を動かす
[note]私の本棚から
第4章の結びにかえて──分析から「表現」へ
第5章 歌詩のデザイン 言葉が音楽になじむまで
1.
目次
まえがき 音楽の見え方が変わる、その入り口に
第1章 まなざしのデザイン 響きが旅する3つの視点
第2章 練習のデザイン 「共通非言語」を育むリハーサル
第3章 指揮のデザイン 身体と感性をつなぐ「共鳴の回路」
第4章 読譜のデザイン 「原風景」を見るために
第5章 歌詩のデザイン 言葉が音楽になじむまで
あとがき 音楽を分かち合う、ということ
著者等紹介
相澤直人[アイザワナオト]
指揮者、作曲家。全日本合唱連盟常務理事、東京都合唱連盟副理事長、一般社団法人JCDA日本合唱指揮者協会理事。東京藝術大学および洗足学園音楽大学講師。アイザワノーツ合同会社代表。多数の合唱団の音楽監督・常任指揮者を務め、あい混声合唱団、女声合唱団 ゆめの缶詰、Ensemble Flowほか、20団体を超える幅広い世代のグループと活動を行っている。これまでに、全日本合唱コンクール全国大会の金賞、トロサ国際合唱コンクール(スペイン)ポリフォニー部門およびフォークロア部門での各2位入賞など、国内外で高い評価を受けてきた。また、東京混声合唱団、神戸市混声合唱団をはじめとするプロフェッショナル合唱団への客演も多数。”曲が喜ぶ演奏/分析から表現へ”をモットーに、作品の深奥に寄り添う自然で美しい響きと、それを共有するリハーサルの創造性に定評がある。作曲家からの信頼も厚く、多くの初演を手掛けている。近年は、東京国際合唱コンクール課題曲や全国高等学校総合文化祭テーマソングをはじめ、幅広い年代・編成に応じた新作や編作も精力的に手かけている。教育活動にも力を注ぎ、NHK全国学校音楽コンクール、全日本合唱コンクール、日本国際合唱曲作曲コンクールなどで審査員を務めるほか、学校部活動や大学サークル、若手指揮者・作曲家へのレッスン、指導者向けワークショップなどを通じて、次世代の育成と合唱文化の基盤づくりに取り組む。加えて、テレビ番組や映画制作への楽曲提供・合唱指導、各種メディアへの寄稿や監修など、合唱界の外との連携にも活動の幅を広げている。東京藝術大学作曲科および指揮科に学び、現在、演奏・創作・教育の三軸を基盤に、〈音楽の本質に寄り添い、言葉と響きの向こう側にある表現〉を追究し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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