内容説明
「リヴァーダンス」「コード・オヴ・ザ・ダンス」などの世界的成功で、人気急上昇中のアイリッシュ・ダンス。本書は、“踊るダンス研究家”山下理恵子、アイルランド音楽の演奏家として現地でも名高い守安功、そしてアイルランド随一のダンス誌編集長ビル・リンチの3人が贈る、本邦初のアイリッシュ・ダンス概説書。
目次
第1部 アイリッシュ・ダンスの世界(アイリッシュ・ダンスの歴史;アイリッシュ・ダンスの分類;アイルランドのダンス曲;どこで習えるのか;どこで踊るのか)
第2部 アイリッシュ・ダンスをささえる人びと(あと20年早く生まれていたら、もっと多くのダンスを学ぶことができたのに…;シャン・ノースの魅力は、そのときどきの雰囲気によって、踊り手とまわりにいる人とで作りあげてゆく即興性にある;この家では、ダンスや音楽を通して人びとの結びつきをより深めることを大切にしている;モダン・スタイルを踊るうえで大切なのは、基本の動きを正しく徹底的にマスターすること;セット・ダンスは人と競いあうものではなく、人とわかちあうもの ほか)
著者等紹介
山下理恵子[ヤマシタリエコ]
東京外国語大学ドイツ語学科卒。ドイツで日系企業、日本で独立系企業に勤務後、1995年にアイルランドへ大学院留学。ダブリン市立大学にて修士号取得。専攻はコミュニケーション論とカルチュラル・スタディーズ。在学中にダブリンの日系企業へ就職。翻訳・通訳を担当する。同時に雑誌やHPでライターやコーディネーターとして活躍する。2002年に帰国
守安功[モリヤスイサオ]
桐朋学園大学音楽学部古楽器科卒、同研究科修了。在学中、第10回全日本リコーダーコンクール独奏部門において、最優秀賞および朝日放送賞受賞。また、江戸里神楽4代目家元若山胤雄に日本の笛と太鼓を師事し、国指定重要無形文化財江戸里神楽若山社中囃子方として活躍する。1987年渡欧し、各地で日本の伝統音楽および現代音楽についてのレクチャーや、リコーダー・リサイタルをおこなう。現在は、アイルランド音楽の演奏と研究に専念しており、アイルランドにおいても活発な演奏活動をおこなっている
リンチ,ビル[リンチ,ビル][Lynch,Bill]
アメリカのペンシルヴェニア生まれ。28歳でイングランドに移住してからアイリッシュ・ダンスに魅せられ、1995年にダンス情報をウェブサイトで発信しはじめる。1997年『セット・ダンシング・ニューズ』を創刊。1999年にはアイルランドのクレアに移住し、現在に至る
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