出版社内容情報
ヴォイストレーニングの総合的入門書。最新の実践成果を踏まえつつ、著者が持てる力のすべてを注いだ力作。ヴォーカリスト必携。
ヴォイストレーニングの第一人者であり、ON BOOKSシリーズでも人気を博していた著者が新たに書き下ろす、ヴォイストレーニングの総合的入門書。最新の実践成果を踏まえつつ、声楽家、ミュージシャンを目指す人々に、ヴォイストレーニングに向う際の心得を説くべく、著者が現在持てる力のすべてを注いだ力作である。クラシックの声楽家のための発声法とは目指すところが異なるため、著者自身は「クラシカルな発声を本格的に学んでいる人」を読者の中心対象としては考えていないが、たとえば音大声楽科でそうした発声法を学んだ後に、ミュージカルのステージに立つような機会を与えられた声楽家などには有用なヒントを与えうるであろう。全体を通じて根底に流れている主題は「ヴォーカリストとしていかに生きるか」ということであり、それこそが同種凡百のハウツー本と一線を画した、本書の大きな特長と言えよう。トレーニングメニューも豊富に掲載しており、ヴォーカリスト必携の1冊と言える。
目次
まえがき
第1章 発声は何をどう学べばよいのか ~基本の考え方(トレーニングの方針)
1-1 声の状態を知る
1-2 声の条件を変える
1-3 声の調子によって行なうべきことも違う ~最良の状態を知る
1-4 レッスンとトレーニング ~発声の素地、器を作っていく
1-5 状態をよくした時の声を知る ~みずから状況を変える力をつける
1-6 発声の次元を変えること ~異なる感覚、異なる体を求める
1-7 トレーニングは底上げと限界への挑戦 ~最良状態に絞り込み、可能性を拡げる
1-8 ハイレベルに目標をおく ~確実な再現力を身につける
1-9 ステージとトレーニングの違い ~ギャップを温存しておく
1-10 すぐに高い声が出る、大きな声が出る? ~長期戦で考えていく
1-11 イメージの構築と修正 ~自分の声の表現力をつきつめる
1-12 必要性を高めていくこと ~声そのもの、音色が変わること
column 一流のプロになるための条件から考えると、声の目的と成果はわかりやすい
第2章 声の基準作り ~声を判断するということ
2-1 声の判断基準 ~ひと声の完成度か、歌での表現力か
2-2 せりふや歌を判断する力を磨く ~本当に心に働きかける歌を知る
2-3 「耳」の判断力を磨く ~音楽だけでなく芸術観を高める
2-4 表現の判断力を磨く ~言葉、声での成立と音楽
2-5 感覚の違い ~音色とその置き方にこだわる
2-6 何でも歌えるよりも、自分の味を抽出する ~だれにもできない何が自分にあるのか
2-7 心地よいということの答えは自分に ~付け焼刃に頼るな
2-8 聞こえない音は出せない ~意識的に「耳」を磨いていく
2-9 息を聞くこと ~結果として深い息にしていく
2-10 感覚について ~頭でわかるのでなく、体に身につけること
column 自分の声を判断する力をつける方法 ~限界やできないことを知る
第3章 言語音声力の強化 ~体作り、息作り、声作りの実践
内容説明
この本を「読む」→声についての思いが変わる→ヴォイストレーニングが変わる→「声と歌が見違えるほどよくなる」。すべての舞台人に送る最信のヴォイストレーニング強化書。
目次
第1章 発声は何をどう学べばよいのか―基本の考え方(トレーニングの方針)
第2章 声の基準作り―声を判断するということ
第3章 言語音声力の強化―体作り、息作り、声作りの実践
第4章 表現のためのトレーニング―本当に人の心に声を届けるために
第5章 音の感覚を磨こう―歌が自然と声に出てくるように(歌手編)
第6章 ヴォイストレーニングの発声法―余計なものをとり、シンプルに洗練させる
第7章 独力で学ぶ人のために―人と場と教材の使い方