内容説明
『椿姫』を生んだイタリアの大オペラ作曲家ヴェルディは、自分の個人的生活をほとんど語らなかった。ワーグナーと同年に生まれ、厳しくて頑固一徹。その劇的生涯を、しだいに円熟していく作品群とともに追う。
目次
生涯篇(「低地」の若者(1813‐1836)
「行け、我が想いよ!」(1836‐1842)
「苦役の年月」(1842‐1846)
恋と革命(1846‐1849)
傑作の誕生(1849‐1853)
ヴェルディ万歳!(1853‐1860)
円熟(1860‐1867)
集大成(1867‐1874)
偉大な老人(1874‐1893)
黄昏の日々(1893‐1901))
作品篇
資料篇
著者等紹介
小畑恒夫[オバタツネオ]
1952年大阪生まれ。東京芸術大学声楽科卒業。若い声楽家の育成に尽力する傍ら『音楽の友』『レコード芸術』等を中心に音楽評論活動を展開。またオペラを中心に公演プログラムやCD解説を執筆するほか、NHK‐FM「海外クラシックコンサート」の解説、日伊協会オペラ講座なども担当している。日本ロッシーニ協会運営委員。日本ヴェルディ協会、日本音楽学会各会員。昭和音楽大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
3
ヴェルディの生涯と作品の解説。ヴェルディはイタリア人の情熱を代弁する大作曲家、広い土地と財産を持つ資産家、社会の動向に影響力を持つ人物であり、著作権を確立したり、「音楽家のための憩いの家」や病院を建てたりしました。作品の大部分はオペラ。2024/03/31
Orfeo
0
ヴェルディの生涯、作品についての概観を知ることができました。時系列で淡々とした文章で、客観的なヴェルディの人生について知ることができ分かりやすかったです。2015/10/14
もりちゃん
0
生誕200年の今年、自分が歌ったレクイエムの作者。非常に身近に感じられて、面白く読めた。土地を買ったり、政治家になったり、今の生きる姿と変わらないところが、作った音楽のすごさと素晴らしさを際立たせる。2013/08/01