内容説明
音楽はもはや“ビジネス”でしかないのか。音楽はどこへ行き着くのか。金、名誉、権力。欲の亡者たちがうごめく、変貌したクラシック音楽業界の裏側がいま明らかに!イギリス、アメリカで刊行後、賛否両論を巻き起こした問題作。
目次
セックスと嘘とヴィデオディスク
音楽の絶える日
スター・システム誕生
ヴォルフの音楽事務所
おお、コロンビア、宝玉の海
ヘイ、ディドル、ディドル、銀狐と有名なヴァイオリン
音楽を金銭に換算すれば
巨匠となったマネジャー
音楽祭顛末
もしスターになりたいのなら
レコードが消えていく
知識人の財産
宇宙の支配者たち
ガラスの三角ビルの内側で
クラシック音楽のコカ・コーラ化
フィナーレ
著者等紹介
稲垣孝博[イナガキタカヒロ]
1949年生まれ。東京教育大学大学院独語独文学修士課程修了。現在、都留文科大学教授。専攻独文学。訳書に、「音楽都市ウィーン」(共訳、音楽之友社)他
田崎研三[タサキケンゾウ]
1935年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、中央大学教授。専攻英文学
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感想・レビュー
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やいとや
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タイトルに期待したのはクラシック退潮の原因を多角的に検証する事、だったが、内容は九割八部がカネの話。端的に言って下世話。第1章の「セックスと嘘とヴィデオディスク」の時点でゲンナリだったが、シモの話がそこに止まったのはまだしも、だが後は金の話しかないのは失笑(末尾の「演奏家ランキング」で年収を推測してランク付けする下世話さよ!)。訳者によると未来への提言、とやらもしているらしいが、それが「ビル・ゲイツが、10億ドルも出せば(中略)半世紀の間は安泰だろう」とか言うのがそれか?久々に読んだ事を後悔する駄本。2021/12/17
ゴリゾウ
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PMF蔵書/喜多尾道冬、斎藤道彦、田崎研三、稲垣孝博 訳/音楽はもはや「ビジネス」でしかないのか、音楽はどこへ行き着くのか−。金・名誉・権力…、欲の亡者たちがうごめく変貌したクラシック音楽業界の裏側がいま明らかに。現代クラシックの危機的状況の現場報告。(honto.jp) #18642006/12/28