出版社内容情報
ある日突然、難病ギラン・バレー症候群を発症。身体の自由を奪われた新米看護師が、当時を振り返って綴る超ポジティブ闘病エッセイ!
函館の病院で働く22歳の新米看護師・たむらは、ある日突然原因不明の高熱に襲われ、動けなくなってしまう。いくつかの病院を転々とした後、たむらは脳神経内科のサトウ医師により、ギラン・バレー症候群と診断される。身体の自由と普通の日々を奪われてしまったたむらの、長く険しい闘いの日々が始まった――。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
111
新聞に紹介された闘病コミックエッセイ。絵が汚くて読みにくいな、と思ったが、後遺症の残る身で描かれてるんだな。私も10年前は重いギランバレーだったので、身につまされる。「痛い苦しい気持ち悪い」が当たり前だったあの頃を想い出す。現在に感謝♪2017/03/19
あん
66
国の指定難病であるギラン・バレー症候群を発症した22歳の看護師が、その闘病生活を漫画化した、私がどうしても読みたかった1冊。「いっそ死にたい」と願うほどの絶望の淵から、何度打ちのめされても諦めずに這い上がる姿、そして少しつづ回復していく姿に、人間の力強さを感じ、感情移入せずにはいられませんでした。勇気日常への感謝をもたらしてくれるオススメ本です。2017/12/20
♡ぷらだ♡
59
ワクチンの副反応でおこる可能性があるといわれるギランバレー症候群。どういう病気か知りたくて手にとった。本書は、22歳でギランバレー症候群を発病した闘病エッセイ漫画。作者は、ギランバレー症候群の中でもかなり重症の部類。それなのに漫画家になるという希望をもち、前向きに明るく逞しく闘病されている姿には感動をおぼえる。再発かも知れないと不安に襲われた時「1回目は何が起きるかわからないから耐えられたけど、2回目は何がおきるかわかるから耐えられない」という言葉から壮絶な闘病だったことが伝わってくる。2021/10/16
真澄
45
図書館にて。落馬事故で重い脳障害に陥った青年とのエピソードに奇跡を感じた。3箇所の病院で4人部屋で入院したけども部屋代は取られなかったので、著者が入院した病院の4人部屋で部屋代がかかったことに驚きました。2016/10/03
かっぱ
41
22歳の看護師であった作者が激務のあとに1週間以上の高熱・嘔吐・腹痛・下半身の発疹などが続き、突然の下肢の脱力で病院を受診したところギラン・バレー症候群という難病であることが発覚。それからの長い闘病生活を綴った漫画作品。不随意運動で自分の意思とは関係なく動く右手を寄生獣のミギーに例えるなどユーモラスに表現してあるが、実際の闘病生活は想像を絶するような過酷なもの。それでも、たくさんの周りの人たちに助けられ、諦めずに前向きに乗り越えていく姿には勇気づけられる。その努力の結晶のような作品。2016/09/03