出版社内容情報
ヴァイオリンの巨匠、イツァーク・パールマンの少年時代を明るく伸びやかなイラストとともに描いた英語の絵本。翻訳は、幼いころから彼の演奏に刺激を受けてきたという気鋭のヴァイオリニスト、廣津留すみれが担当。
イスラエルのテルアビブで生まれたイツァークは3歳でヴァイオリンに目覚めるが、4歳の時にポリオ(小児まひ)にかかり、下半身が不自由になってしまう。それでも夢を諦めずに努力を続け、13歳の時にアメリカのテレビ番組「エド・サリバンショー」のオーディションで栄冠を勝ち取り、番組に出演して絶賛を浴びるまでを描く。
2021年、障がいをもつ体験を芸術的な表現としてあらわした児童書を対象に選ばれるシュナイダー・ファミリーブック賞(主催:米国図書館協会)のオナーブック賞受賞。
対象年齢:6歳~10歳
内容説明
イツァーク・パールマン。障がいを乗り越え、世界中で愛されるヴァイオリニストのはじまりの物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
future4227
55
ある批評文に「角のない丸みを帯びた音」と評されていて、どんな音?と興味半分で聞き始めたのが最初。以来、三十年以上に渡りパールマンのCDは私の愛蔵版となった。十数年前の来日公演の時は生パールマンに感動しまくり。なんと葉加瀬太郎さんもいて、観客席からブラボーと叫んでいた。あの時終始座って演奏していたのは、ご高齢のせいではなかったのだ。彼の生い立ちについて私は全く無知だった。貧しくても、4歳で歩けなくなってもポジティブに生きる少年時代を描いた絵本。音楽家としても、慈善活動家としても尊敬に値する。2022/11/01
遠い日
8
ヴァイオリニスト、イツァーク・パールマンの伝記絵本。クラシックの好きな家人に言わせると「ものすごく明るい音を出す」ヴァイオリニストだという。イツァークの、ポリオによる足の障がいを乗り越えた強さがそんなところに現れているのかもしれない。バイオリンに目覚めるも、貧しさゆえすぐには叶わなかったこと。弾けるようになってからは諦めずに励んだこと。常に前向き、今できることをやり抜く意思。こういう姿勢は、大人にも励みをくれるものです。2022/11/18
takao
2
ふむ2023/06/21
river1031
2
すごくポジティブな人なんだなと思う。何かを成し遂げる力は好きややりたいという気持ちなんだな。私はこの方を存じてなかったけど、本を読むだけで、子どもにも知ってほしいと思う内容だった。でも後書きをみたら、セサミストリートやシンドラのリストの曲を演奏されてるということで、気づいてないだけで、知ってるはず!とびっくり。パールマン、動画をさがしてみようと思う。2023/05/06
NOYUKI
2
ギフトに恵まれた男の子の話。この子の意思が強くて良かった。なかなかできないことだよね。イツァークの演奏を聴いてみたいものだ。2023/04/24