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内容説明
激動の明治音楽教育草創期。唱歌に隠された讃美歌の秘密を追う一大推理紀行は、今に残る一行の謎めいたメッセージから始まった。
目次
第1章 庭の千草も虫の音も
第2章 たんたんたぬきの
第3章 蛍の光窓の雪
第4章 うつくしきわがかみのこは
第5章 夢は今もめぐりて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
30
衝撃的な本! もしも明治初期、学校音楽に洋楽が採用されなかったら、現在のJ-POPはなかっただろう。心の故郷のように、日本の音楽感性を形成した「唱歌」は、スコットランド民謡「など」にルーツはあるが、実はそれが直接の元歌ではなかった。政府の保守派と洋学派との対立・抗争は、ついに文部大臣暗殺を引き起こす。洋楽の導入は命がけだったのだ。音楽の普及につながる人々を結びつける意外な要素。それはなぜ忘れられ、隠されたのか。ミステリの手法そのままに探索の過程を描き、仮定を証明していく。こんなにおもしろい本は久しぶりだ。2015/03/08