内容説明
1981年、20歳でロン=ティボー国際コンクールで優勝してセンセーショナルなデビューを飾り、以来30年以上にわたって第一線で存在感を示してきた清水和音が、長年のピアニスト人生を通じて貫く音楽家としての姿勢、作品との対峙のしかた、演奏の思想などを中心に、率直な口調でわかりやすく、広い層の聴き手や読み手に語りかける。『音楽の友』人気連載「和音の本音」(ききて:青澤隆明)、待望の書籍化。
目次
1 ピアニストとして生きてきて
2 生い立ちからデビューまで
3 ピアニストは音で語る
4 コンサート、苦難と葛藤の日々
5 演奏家という仕事
6 ヨーロッパの宝物を扱うこと―20世紀を生きて
7 教えること、教わること―教育の現場から
8 これまでも、これからも
著者等紹介
清水和音[シミズカズネ]
ピアニスト。1960年、東京生まれ。桐朋学園「子どものための音楽教室」から同高校音楽科にかけて三浦浩氏に、ジュネーヴ音楽院にてルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、20歳のとき、ロン=ティボー国際コンクールで優勝。1983年「プラハの春音楽祭」に招かれ、86年にはロンドンでデビュー。ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン交響楽団、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、アシュケナージ指揮シドニー交響楽団をはじめ、内外の主要オーケストラ、著名指揮者と共演。室内楽での信望も篤い。ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全曲演奏会」のライヴCDのほか、ソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多くの録音をリリース。桐朋学園大学・大学院教授
青澤隆明[アオサワタカアキラ]
音楽評論家。1970年東京生まれ、鎌倉に育つ。東京外国語大学英米語学科卒。高校在学中からクラシック音楽専門誌等で執筆、一般紙誌にも広く寄稿。音楽や文学をめぐる評論、インタヴュー、解説のほか、コンサートの企画制作や放送番組の構成も多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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みさと