内容説明
満洲の大地に帝政ロシアが築いた植民都市・ハルビン。日本のオーケストラ史は、この地の音楽家の力を借りて幕を開けた。そして「満洲国」の時代、オーケストラは文化国家建設の象徴となり、パトロン・甘粕正彦と関東軍の庇護の下、李香蘭、山田耕筰、朝比奈隆、巌本真理などによって彩られていく―。近代日本音楽史の「空白」を一気に埋める、渾身のドキュメント。
目次
序章 朝比奈隆・50年ぶりのハルビン行
第1章 音楽の都ができるまで
第2章 建国前夜
第3章 「ハルビン交響楽団」誕生す
第4章 「満洲国」の威信にかけて
第5章 国家体制のただ中へ
第6章 建国10周年
第7章 落日の輝き
第8章 オーケストラは国境を越えた
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