出版社内容情報
NHKの名物番組「名曲アルバム」の担当ディレクターとしてヨーロッパ各地を取材した著者が、現地でなければ得られないさまざまな実感・共感を綴った音楽紀行。
内容説明
NHKの名物番組『名曲アルバム』の担当ディレクターであった著者が、ヨーロッパ各地を取材するなかで、現地でなくては得られない実感、共感を綴った音楽紀行。『名曲アルバム』、現BS『ヨーロッパ音楽紀行』のファンへ、そして、ありきたりの音楽エッセイに飽きた人へ、番組づくりへの真摯な取り組みから生まれた確かなことばが心を打つ。史実、楽曲への深い理解から、名曲の新たな姿が見えてくる。
目次
第1章 長い道のり―『アランフエス協奏曲』ホアキン・ロドリーゴ(スペイン)
第2章 あこがれと郷愁―『冬の旅』より「ぼだい樹」フランツ・シューベルト(ドイツ)
第3章 海を越え、スカイ島へ―『スコットランド幻想曲』マックス・ブルッフ(スコットランド)
第4章 ヨーロッパを揺るがした震源地―交響曲『宗教改革』フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(ドイツ)
第5章 サン・フェルミンの祭り―『ホタ・ナバーラ』パブロ・デ・サラサーテ(スペイン)
第6章 失われしもののうた―『アルルの女』ジョルジュ・ビゼー(フランス)
第7章 セヴァン川のほとり―『愛のあいさつ』エドワード・エルガー(イギリス)
著者等紹介
田村正明[タムラマサアキ]
1939年生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、NHK入社。1973年「民族と音楽」で地中海諸国(10カ国)取材。1977年、78年、80年、83年、「名曲アルバム」でヨーロッパ各国取材。90本余りの「名曲アルバム」を制作。主なテレビ演出作品:「虎落笛(もがりぶえ)」(1976年度イタリア賞テレビ音楽部門イタリア放送協会賞受賞)、「葦舟(あしぶね)」(1979年度イタリア賞テレビ音楽部門イタリア放送協会賞受賞)。1990年NHK退社、以来、南ドイツ・ミュンヘン在住。フリー演出家。1995年からNHK衛星テレビで「ヨーロッパ音楽紀行」放映中
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