出版社内容情報
フルートの名曲として知られる<バッハのシチリアーノ>(「フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ 変ホ長調」BWV1031の第2楽章)ははたしてバッハの真作なのか? 長年論争が続いていたこの問題に、著者はひとつの明確な答えを出す。バッハの作曲様式のみならず、当時の音楽事情、フルートの構造や歴史、絵画の真贋問題までも取り上げて真実に迫っていく過程は、まるで推理小説の謎解きを見ているかのよう。「バッハらしさとは何か」を明らかにし、フルートの魅力そのものにも迫った、知的好奇心あふれるスリリングな音楽書。
内容説明
謎を解く鍵は「バッハらしさとは何か」。バッハの生涯、作曲様式のみならず、当時の音楽事情、フルートの構造や歴史、絵画の真贋問題までも取り上げ、長年の謎にひとつの明確な答えを導き出す、スリリングなバッハ研究書。
目次
謎多き?作曲家
奇跡?「音楽の父」
自筆譜の謎
音楽記号の謎
出版楽譜の謎
絵画と音楽の真贋問題
なぜ“バッハのシチリアーノ”?
BWV1020の楽器指定の謎
最高音に隠された謎
バッハの真作の謎
バッハの形式の不思議
調の秘密
バッハと不協和音
真贋問題再考
“バッハのシチリアーノ”は真作なのか?
著者等紹介
竹澤栄祐[タケザワエイスケ]
東京藝術大学、同大学院修士課程、博士後期課程を修了。管楽器専攻としては日本で初めて博士号を授与される。現在、アジア・フルート連盟東京常任理事、東京藝術大学講師、東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科および埼玉大学教育学部芸術講座音楽分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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