内容説明
若きブーレーズが語り、民族音楽学者の重鎮シェフネールが諭す。手紙で交わされる議論は、ブーレーズがはじめて取り組んでいた『ピエロ・リュネール』、『春の祭典』、『ペレアスとメリザンド』に深い刻印をとどめていく。
目次
書簡集(ピエール・ブーレーズ/アンドレ・シェフネール)
軌道ラヴェル、ストラヴィンスキー、シェーンベルク(ピエール・ブーレーズ)
シェーンベルク変奏曲(アンドレ・シェフネール)
『狐』とストラヴィンスキーの「ロシア時代」(アンドレ・シェフネール)
ドビュッシーと演劇(アンドレ・シェフネール)
『パルジファル』への道(ピエール・ブーレーズ)
著者等紹介
ブーレーズ,ピエール[ブーレーズ,ピエール][Boulez,Pierre]
1925年生まれ。現代音楽の旗手として指導的役割を果たし、近現代作品の指揮者としても活躍している。フランス現代音楽の中心、IRCAMの所長としてその創設・運営にも携わる。2004年、2005年のバイロイト音楽祭では、『パルジファル』を指揮するなど、世界各地で精力的な指揮活動を展開している
シェフネール,アンドレ[シェフネール,アンドレ][Schaeffner,Andr´e]
1895年生まれ。フランス民族音楽のパイオニア。フランス・トロカデロ民族学博物館に、音楽民族学部門を創設、各地の楽器を収集した。また、ストラヴィンスキー、オーリック、プーランク、ピカソなどとも交流のあった教養人。同時代の音楽に対する関心も高く、ドビュッシーについての論考なども執筆している
笠羽映子[カサバエイコ]
1976年東京芸術大学大学院修了。1981年パリ第四大学博士課程修了。早稲田大学社会科学部教授
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