内容説明
バイエルン国王ルートヴィヒ二世。ノイシュヴァンシュタイン―白鳥の城―の城主。リヒャルト・ヴァーグナーの最大のパトロン。名匠ヴィスコンティの伝記映画の主人公。王権の没落とともに憂愁と倒錯の世界に引きこもり、幻想的な城造りに没頭するために狂気の宣告を受け幽閉された直後、湖に謎の死を遂げる。没後100年にあたって公開された夥しい資料を駆使して、鬼気迫るその生涯を検証し、その死の真相を解き明かす。
目次
序章 マリアの国
第1章 ミュンヒェン
第2章 トリスタン
第3章 ヴィーン
第4章 処女王
第5章 ベルリン
第6章 影の王国
第7章 城
第8章 黄昏
第9章 狂王
第10章 破綻
第11章 死
第12章 検証
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫草
2
少し前に読んだ本と比べるとずいぶん冷静で、こちらの方が定説に近いのかな?その2冊を読んだだけで判断などしてはいけないかもしれないけど、そんな感じがしました。同じような資料や伝記などを元にしてると思うのですが、その解釈でこんなに描かれ方が違うのかとびっくり。もう少し他のも読みたくなります。それにしてもなんて孤独な王様。王でなければ、こんなにお金と力がある人として育てられなければ、ただの演劇好きの夢見がちな人でいられたかもしれないのに。本物の自分のお城が作れなくても幸せでいられたろうに。かわいそうに思います。2016/02/23
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