内容説明
革命の混乱の中で日本人と結婚し、夫の国に住みついたロシア生まれの小野アンナ。第二の故国日本に豊かな音楽を育てようと、愛児の死や夫との離別の悲しみに耐えて、ヴァイオリン教育に没頭した。愛と厳しさにみちたその生涯の日々を、小野家の人々や数多くの弟子たちの目を通して描く。
目次
1 ヴァイオリン教育と半生の思い出―小野アンナ女史の文章から(ヴァイオリンと共に滞日30年;愛する日本よさようなら)
2 生い立ち・来日・離別―アンナ女史と小野家の人々
3 小野アンナ先生を語る〈1〉―大正7年から昭和35年まで(小野アンナ先生の思い出;アンナ先生の思い出;昭和14年から23年頃までのこと;お別れのキス;きびしくてやさしい先生;練習に明け暮れた日々;犬でも知ってるメンデルスゾーン ほか)
4 小野アンナ先生を語る〈2〉―黒海沿岸での晩年(スフミの小野アンナ先生を訪ねて;小野アンナ先生の思い出;ヴァイオリンも泣いたあの日)
付録 小野アンナ略年譜
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