内容説明
ウィーン、チューリヒを中心に人生の半分以上をヨーロッパで過ごしてきた著者によるウィーン音楽讃である。シューマン研究の泰斗として世界的な名声を獲得するかたわら、常に心から離れなかったウィーン音楽の魅力を、さまざまな視点から鋭く、深く綴った随想的音楽論である。滋味豊かで奥深いウィーンの音楽をもっとよく知るための最良の一冊。
目次
宮廷・聖堂・文化
春のディヴェルティメント
超越と人間―芸術「慰め」
絵に思う「ウィーン」三題
オペレッタのヒット
日本この秋に、ウィーンの歌
ウィーンの森、秋たけなわ
メロディの不思議、あるいは“ウィーンの森の物語”
森の散歩―「連想」を呼ぶ風景
ブラームスと『森の故郷』―ペーター・ロゼッガーの『未知の客』
ウィーン・フィルの実力―この春の来日公演、ひとつのプログラムに寄せて
ブルックナー再考・その1―ブルックナーの交響曲/巨きいイメージへの「断想」と「追記」
ブルックナー再考・その2―ブルックナーの交響曲/「第0番」と「第一番」
著者等紹介
前田昭雄[マエダアキオ]
1935年(昭和10年)東京に生まれる。1942年神奈川県大磯に疎開、以後十代の終わりまで湘南に育つ。東京大学文学部、同大学院で美学を専攻、1961年以後ウィーンに留学、音楽と音楽学を学ぶ。1967年哲学博士。1972年以後はスイスに在住、チューリヒ大学で教鞭をとる。1985年以来ローベルト・シューマン全集編集主幹。1987年、ハイデルベルク大学にて教授資格国家試験に合格、以後同大学にて私講師、のちに教授として2001年まで勤務。現在大阪芸術大学教授、ウィーン大学客員教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドイツ語勉強中
しょうち
Fantastic_Tommy