出版社内容情報
ベートーヴェンの「スゴさ」がわかる究極の取扱説明書。世界を舞台に第一線で活躍している指揮者・曽我大介が、ベートーヴェンの傑作の力の秘密を読み解く一冊。
ベートーヴェンの名曲解説や伝記物は世に多いが、本書はベートーヴェンの代名詞ともいえる9曲の「交響曲」を中心に、ベートーヴェンの革新的な創作術の「スゴさ」を、指揮者ならではの演奏現場からの実践と豊富な知識、作品への斬新な視点と切り口によってわかりやすく解説しており、その意味で唯一無二のベートーヴェン本となっている。
ベートーヴェンを読み解くうえでの鍵となる「指揮者のこだわり」や「コラム」、「トリビア」なども多数掲載。また、本書協力者で脳生理学者の酒井邦嘉による、科学的観点からベートーヴェンをとらえたコラムも一読の価値がある。
ベートーヴェンの交響曲ファン、アマチュアからプロフェッショナルまでのオーケストラ奏者必携の書といってよいだろう。
内容説明
指揮者・曽我大介が、巨匠の傑作の力の秘密を読み解く。ベートーヴェンの革新的な創作術、その「スゴさ」を、実践と豊富な知識、作品への斬新な視点と切り口によって、わかりやすく解説。本書協力者で脳生理学者の酒井邦嘉による、科学的観点からベートーヴェンをとらえたコラムも一読の価値あり。
目次
第1部 天才の想像力を育んだもの(天才を育んだ街・ボン;独立音楽家として人生を切り開く;先輩からバトンを受け取り、未来を切り開く ほか)
第2部 天才の作曲法の秘密(ベートーヴェンの作曲工程;ベートーヴェンの作曲技法1―基本編;ベートーヴェンの作曲技法2―応用編)
第3部 ベートーヴェンの交響曲―9つのイノヴェーション(+序曲)(交響曲第1番―立志の一曲;交響曲第2番―疾走するエネルギー、疾病の影;交響曲第3番“英雄交響曲”―交響曲の価値観を変えた一曲~英雄様式の音楽的定義 ほか)
第4部 エピローグ ベートーヴェンの魂を追いかけた人、ベートーヴェンの亡霊に追いかけられた人
著者等紹介
曽我大介[ソガダイスケ]
指揮者・作曲家。桐朋学園大学、ウィーン音楽大学等でB.ハイティンク、G.シノーポリ、I.ムーシン、U.ラーヨビッチ、小澤征爾、田中雅彦、I.ケプテア、森正の諸氏に学び、1989年ルーマニア国立音楽院在学中にルーマニアでデビュー。1993年ブザンソン、1998年コンドラシンの二大指揮者コンクールで第1位。以降日本はもとより、ヨーロッパ、南米を中心に世界各地のオーケストラに客演を重ね、2015年6月にはベルリン・フィルハーモニーホールにおけるベルリン響「ベートーヴェン“第九”公演」を指揮するなど活躍を続けている。ルーマニアとは特に関係が深く、各地のオーケストラや劇場に定期的に客演。2021~22年にはルーマニア=日本外交樹立100周年記念コンサートがルーマニアの3つの都市で予定されている。ルーマニア国立放送響首席客演指揮者、大阪シンフォニカー響(現・大阪交響楽団)音楽監督、ブラジル・ロンドリーナ音楽祭首席指揮者、東京ニューシティ管弦楽団首席指揮者などを歴任。音楽祭や講習会の講師、コンクール審査員、作曲家としても活躍中。ルーマニア・ブラショフ市とブラジル・ロンドリーナ市名誉市民。令和3年度外務大臣表彰
酒井邦嘉[サカイクニヨシ]
東京大学大学院総合文化研究科教授。1992年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。1992年東京大学医学部助手、1995年ハーバード大学リサーチフェロー、1996年マサチューセッツ工科大学客員研究員、1997年東京大学大学院総合文化研究科助教授・准教授を経て、2012年より現職。同理学系研究科物理学専攻教授を兼任。2002年第56回毎日出版文化賞、2005年第19回塚原仲晃記念賞を受賞。専門は言語脳科学で、人間に固有の脳機能をイメージング法などで研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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