出版社内容情報
吹奏楽の愛好家たちの記憶に留めておいてほしい吹奏楽作品100曲を、世界の音楽家・演奏家たちの意見をもとに厳選。後世に末永く受け継がれゆく名曲の数々を、気鋭の作曲家・バンドディレクターの3人が、詳細な資料にもとづいて解説する。例えば、ホルストの《第2組曲》やヴォーン・ウィリアムズの《イギリス民謡組曲》では、その素材となった民謡を歌詞付きで掲載し、作品を立体的に俯瞰する。また作曲者自身の作品に対するコメントなども多数掲載。例えば、カレル・フサの《プラハ1968年のための音楽》では、作曲者が自身の解説をプログラムに掲載するように指示しているが、その日本語版の定訳がなかったのでそれを掲載した。さらにインターネット上にはない情報も多く盛り込み、吹奏楽の根幹に触れることのできる一冊となっている。
内容説明
国内外の音楽関係者へのアンケートをもとに、3人の有識者が後世に残したい吹奏楽作品100曲を厳選。作品紹介に留まらず、作曲者本人のコメントや周辺エピソードも掲載。各作品の本質にスポットを当て、端的で分かりやすい解説。「コラム」や「三者放談」では、インターネット上で知りえない話題も。
目次
第1章 吹奏楽の新約聖書(11曲)(吹奏楽のための第1組曲 変ホ長調(グスターヴ・ホルスト)
吹奏楽のための第2組曲 ヘ長調(グスターヴ・ホルスト) ほか)
第2章 20世紀・戦後の世界遺産(34曲)(吹奏楽のための交響曲 変ロ調(パウル・ヒンデミット)
プラハ1968年のための音楽(カレル・フサ) ほか)
第3章 21世紀・そして未来遺産(19曲)(宇宙の音楽(フィリップ・スパーク)
ダンス・ムーヴメント(フィリップ・スパーク) ほか)
第4章 多彩な世界遺産(26曲)(行進曲の世界遺産;管楽合奏曲の世界遺産)
第5章 邦人作品の世界遺産(10曲)(吹奏楽のためのバラードV(兼田敏)
交響曲第2番(保科洋) ほか)
著者等紹介
伊藤康英[イトウヤスヒデ]
作曲家。東京藝術大学を経て同大学院修了。安宅賞受賞。同大学非常勤講師を経て、洗足学園音楽大学教授など。日本音楽コンクール作曲部門、クードヴァン国際吹奏楽作曲コンクール、静岡県音楽コンクール・ピアノ部門等入賞。ホルスト“第1組曲”の研究で日本管打・吹奏楽学会アカデミー賞受賞。静岡県浜松市出身。“浜松市歌”、福島県“伊達市歌”作曲
鈴木英史[スズキエイジ]
作曲家。東京藝術大学を経て同大学院修了。安宅賞、日本管打・吹奏楽アカデミー賞、外務省在外公館長表彰受賞。東京2020オリンピック・パラリンピック開閉会式式典音楽、全日本吹奏楽連盟・台湾クリニック課題曲、アジア諸国での作編曲講習会、シカゴのミッドウエスト・クリニックやWASBEでの新作初演、作編曲・指揮・講習・執筆など幅広く活躍。洗足学園音楽大学非常勤講師
滝澤尚哉[タキザワナオヤ]
吹奏楽指導者。武蔵野音楽大学(トロンボーン)、アメリカ・カンザス大学院修了(吹奏楽指揮法)。同院にてジェームズ・バーンズのアシスタントを務め、フレデリック・フェネル、ジョン・ブージョアから指揮法の薫陶を受ける。在学中よりアメリカをはじめ海外の作曲家、吹奏楽、ブラスバンド、ファンファーレバンドの関係者と長く交流を持ち、吹奏楽のプロジェクトに多数参画。洗足学園音楽大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tatsuo Ohtaka
ぞね