出版社内容情報
ピアノ奏者の適切な身体の使い方を、部位ごとに解説。著者は教師経験も豊富なチリ人ピアニスト。スペイン語圏でのベストセラー。
ピアノ奏者の身体の適切な使い方を、各部位ごとに分かりやすく解説する。腕・手・指の関係性、各筋肉や関節の役割、力の伝わり方、椅子の座り方とバランス……など、演奏者自身が知っておくべき知識をコンパクトにまとめたもの。ペルーで2001年に刊行された原書は、スペイン語圏で大きな反響を呼んだ。著者は、ロシア、キューバ、ペルーで教鞭を執るチリ人ピアニスト。演奏者自身が「なぜ、今、私の身体に、このような不具合が起きているのか?」を考え、その原因と予防策を知ることを目指す。翻訳は、好評の『図解・音楽家のための身体コンディショニング』(音楽之友社・2006)と同じ訳者による。
序文
第1章
イントロダクション/職業病の概念/筋肉の緊張、疲労、痛み/筋肉の緊張をもたらす心理的要因/発病と治療/楽器演奏と動作/生活動作と演奏動作/「別の」やり方/意識的動作と無意識的動作/訓練/幼児期・少年期・成人期における動きの違い
第2章
音楽への適性/聴力・リズム感覚の検査/調整力/調整力の検査
第3章
身体の位置と姿勢/姿勢の安定とバランス/支点/椅子に座ったときの支点の位置/椅子の高さとピアノとの距離/身体と頭の位置/足/ペダル上の足の位置/ペダル
第4章
上肢/上腕/前腕/手/手首/手のひら/指
第5章
腕の位置/肩/鍵盤
第6章
手の置き方/鍵盤上での指の位置/白鍵・黒鍵/指骨の置き方/指の使い方/屈筋・伸筋/末節・中節/基節/指の屈曲と筋群
第7章
鍵盤上における手の安定
MP関節/小指と親指/前腕の回内
第8章
打楽器/重力/親指以外の指で鍵盤を弾く
第9章
親指/「指くぐり」/親指での弾き方
第10章
指の「独立性」と「強度」/指に対する腕の安定とバランス/手首/力の方向と伝わり方/力の使い方/音楽記号
おわりに
参考文献
訳者あとがき
【著者紹介】
ロシア生まれのチリ人ピアニスト。ウクライナでピアノ教師の資格を取り、演奏と教育に長年携わる。1970年以降、自らの体験や生徒の実例をもとに、各楽器演奏者の職業病についての研究に取り組む。90年代、ペルー国立交響楽団が歌劇《アイーダ》を公演した際、楽団の強化のため、ペルーに招請され、現在は首都リマの国立音楽院でピアノを教えている。
内容説明
指を、手や腕から切り離して考えていませんか?日常生活での動作と演奏における動作を、分けて考えていませんか?筋肉、関節、骨が、ばらばらじゃないですか?ピアニストの故障は防げる。
目次
職業病の概念
筋肉の緊張、疲労、痛み
筋肉の緊張をもたらす心理的要因
発病と治療
楽器演奏と動作
生活動作と演奏動作
「別の」やり方
意識的動作と無意識的動作
訓練
幼児期・少年期・成人期における動きの違い〔ほか〕
著者等紹介
フェレイラ,マリナ[フェレイラ,マリナ] [Ferreira,Marina]
ロシア生まれのチリ人ピアニスト。ウクライナ・オデッサ市でピアノ教師の資格を取る。長年ピアノ演奏と教育に携わり、とりわけ1970年以降は、みずからの体験やさまざまな生徒らの実例をもとに、各楽器演奏者の職業病についての研究に取り組んできた。90年代、ペルー国立交響楽団が歌劇“アイーダ”を公演した際、楽団の強化のため、夫婦でペルーに招請され、現在は首都リマの国立音楽院でピアノを教えている
八重樫克彦[ヤエガシカツヒコ]
1968年岩手県生まれ。翻訳家
八重樫由貴子[ヤエガシユキコ]
1967年奈良県生まれ。横浜国立大学卒
酒井直隆[サカイナオタカ]
医学博士・工学博士。東京女子医科大学附属青山病院整形外科に日本最初の「音楽家専門外来」を開設後、練馬区に「日本演奏家医学研究所」「さかい整形外科」を開設。音楽家の健康研究問題の第一人者として診療・講演等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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