ピアニストの筋肉と奏法

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  • サイズ A5判/ページ数 93p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784276143845
  • NDC分類 763.2
  • Cコード C1073

出版社内容情報

ピアノ奏者の適切な身体の使い方を、部位ごとに解説。著者は教師経験も豊富なチリ人ピアニスト。スペイン語圏でのベストセラー。

ピアノ奏者の身体の適切な使い方を、各部位ごとに分かりやすく解説する。腕・手・指の関係性、各筋肉や関節の役割、力の伝わり方、椅子の座り方とバランス……など、演奏者自身が知っておくべき知識をコンパクトにまとめたもの。ペルーで2001年に刊行された原書は、スペイン語圏で大きな反響を呼んだ。著者は、ロシア、キューバ、ペルーで教鞭を執るチリ人ピアニスト。演奏者自身が「なぜ、今、私の身体に、このような不具合が起きているのか?」を考え、その原因と予防策を知ることを目指す。翻訳は、好評の『図解・音楽家のための身体コンディショニング』(音楽之友社・2006)と同じ訳者による。

序文 
第1章
イントロダクション/職業病の概念/筋肉の緊張、疲労、痛み/筋肉の緊張をもたらす心理的要因/発病と治療/楽器演奏と動作/生活動作と演奏動作/「別の」やり方/意識的動作と無意識的動作/訓練/幼児期・少年期・成人期における動きの違い
第2章
音楽への適性/聴力・リズム感覚の検査/調整力/調整力の検査
第3章
身体の位置と姿勢/姿勢の安定とバランス/支点/椅子に座ったときの支点の位置/椅子の高さとピアノとの距離/身体と頭の位置/足/ペダル上の足の位置/ペダル
第4章
上肢/上腕/前腕/手/手首/手のひら/指
第5章
腕の位置/肩/鍵盤
第6章
手の置き方/鍵盤上での指の位置/白鍵・黒鍵/指骨の置き方/指の使い方/屈筋・伸筋/末節・中節/基節/指の屈曲と筋群
第7章
鍵盤上における手の安定 
MP関節/小指と親指/前腕の回内
第8章
打楽器/重力/親指以外の指で鍵盤を弾く
第9章
親指/「指くぐり」/親指での弾き方
第10章
指の「独立性」と「強度」/指に対する腕の安定とバランス/手首/力の方向と伝わり方/力の使い方/音楽記号
おわりに
参考文献
訳者あとがき

【著者紹介】
ロシア生まれのチリ人ピアニスト。ウクライナでピアノ教師の資格を取り、演奏と教育に長年携わる。1970年以降、自らの体験や生徒の実例をもとに、各楽器演奏者の職業病についての研究に取り組む。90年代、ペルー国立交響楽団が歌劇《アイーダ》を公演した際、楽団の強化のため、ペルーに招請され、現在は首都リマの国立音楽院でピアノを教えている。

内容説明

指を、手や腕から切り離して考えていませんか?日常生活での動作と演奏における動作を、分けて考えていませんか?筋肉、関節、骨が、ばらばらじゃないですか?ピアニストの故障は防げる。

目次

職業病の概念
筋肉の緊張、疲労、痛み
筋肉の緊張をもたらす心理的要因
発病と治療
楽器演奏と動作
生活動作と演奏動作
「別の」やり方
意識的動作と無意識的動作
訓練
幼児期・少年期・成人期における動きの違い〔ほか〕

著者等紹介

フェレイラ,マリナ[フェレイラ,マリナ] [Ferreira,Marina]
ロシア生まれのチリ人ピアニスト。ウクライナ・オデッサ市でピアノ教師の資格を取る。長年ピアノ演奏と教育に携わり、とりわけ1970年以降は、みずからの体験やさまざまな生徒らの実例をもとに、各楽器演奏者の職業病についての研究に取り組んできた。90年代、ペルー国立交響楽団が歌劇“アイーダ”を公演した際、楽団の強化のため、夫婦でペルーに招請され、現在は首都リマの国立音楽院でピアノを教えている

八重樫克彦[ヤエガシカツヒコ]
1968年岩手県生まれ。翻訳家

八重樫由貴子[ヤエガシユキコ]
1967年奈良県生まれ。横浜国立大学卒

酒井直隆[サカイナオタカ]
医学博士・工学博士。東京女子医科大学附属青山病院整形外科に日本最初の「音楽家専門外来」を開設後、練馬区に「日本演奏家医学研究所」「さかい整形外科」を開設。音楽家の健康研究問題の第一人者として診療・講演等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Sachi

6
中節骨を曲げたまま指を上げて弾く訓練をよく見かけますが、やってみるとものすごく疲労感が残ります。自然に前腕と掌の筋肉に意識をもって肩関節を自由にして弾くと音も柔らかくなるし疲れ方も違うなぁと感じていました。あまり疲労感があるときは不自然なことをしているサインなので、またこういう本を読んで修正したり考えたりすることが大切ですね。音を弾き出すように弾くというものも試してみた時期もあったのですが、前方に向かう動きが自然な筋肉の動きで、発せられた力が関節で弱まったりすることなく指に達するそうです。試してみます。2016/03/04

スリカータ

5
自分の手で動作を確認しながら読んだ。解剖生理学的な本。自分の体の事ながら、よく分かっていなかった。楽に演奏する為に、意識したいことが分かりました。時々読み返して、矯正したい一冊です。2018/06/29

picopico

2
骨格、筋肉の構造を意識し、自然な姿勢を保つこと。肩から指への力の伝わり方がスムーズになるよう意識すること。安定している面は鍵盤を押した時だけ、などなど、無意識のうちに固まったものを意識的に取り除ける助言がいっぱい。 久々に技術っぽい本読んだな。2017/02/04

Pontmercy

0
参考になった。体操法も知りたい。2016/01/16

0422

0
とてもいい。身体の使い方、バランスわかる。2015/09/13

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