声楽曲の作曲原理―言語と音楽の関係をさぐる マドリガーレからリートまで

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  • サイズ A5判/ページ数 326p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276142626
  • NDC分類 767
  • Cコード C1073

出版社内容情報

14世紀から20世紀まで、声楽における言語と音楽の関係をあとづけた初めての本。著者は声楽研究の第一人者。各時代から精選した楽曲とその分析は「アナリーゼの模範的実例」。

著者紹介:ヴァルター・デュル
1932年、ベルリン生まれ。56年、イタリア・マドリガーレの研究で博士号取得。1965年、テュービンゲン大学(南西ドイツ)音楽学研究所に移り、現在、同大学名誉教授。

内容説明

ルネサンスから20世紀まで、声楽における言語と音楽の関係をあとづけた初めての本。著者は声楽研究の第一人者であり、各時代から精選した楽曲とその分析は「アナリーゼの模範的実例」として、研究者のみならず声楽家や伴奏者の参考となる。

目次

序論(旋律と歌詞:基準とモデル;基礎的方法 ほか)
第1部 マドリガーレからモノディまで(音楽理論上の前提;マドリガーレ:ルカ・マレンツィオ『わが命よ、私を愛せ』 ほか)
第2部 モノディの後継者「コンツェルト」、レチタティーヴォ、アリア(宗教的コンツェルト:H.シュッツ『主に帰せよ』SWV283;レチタティーヴォとアリア:J.S.バッハのカンタータ『イエスよ、汝、わが魂を』BWV78よりNr.3‐4)
第3部 ウィーン古典派時代のアリアとアンサンブル、ロマン派リート(音楽理論上の前提;レチタティーヴォとアリア:W.A.モーツァルト『後宮からの逃走』よりコンスタンツェのレチタティーヴォとアリア『私の心にはなんという変化が』/『悲しみは私の運命となった』 ほか)
第4部 まとめと展望(言語アクセントと各語の音楽的扱い;詩行とシンタクス ほか)
付録 音楽理論における言葉に作曲するための手引き

著者等紹介

デュル,ヴァルター[デュル,ヴァルター][D¨urr,Walther]
1932年ベルリン生まれ。ヴァルター・ゲルステンベルクとゲオルク・ライヒェルトのもとで学び、56年『イタリア・マドリガーレにおけるリズムと律格の研究、ルカ・マレンツィオの場合Studien zu Rhythmus und Metrum im italienischen Madrigal,insbesondere bei Luca Marenzio』によって博士号取得。ボローニャ大学(イタリア)に留学し、62年まで同大学助手。1965年テュービンゲン大学(南西ドイツ)音楽学研究所に移り、『新シューベルト全集』声楽部門の編集責任者となる。現在、同大学名誉教授

村田千尋[ムラタチヒロ]
1955年東京生まれ。東京大学文学部(美学芸術学)と国立音楽大学大学院(音楽学)に学び、弘前大学教育学部講師、北海道教育大学札幌校教授を経て、2006年4月より東京音楽大学に勤務。専門は西洋音楽史。とくに18、19世紀のドイツ歌曲史を中心に、社会学的音楽史学の確立をめざして研究している。最近は環境美学(人類をめぐるさまざまな環境に対する美学的考察)の可能性についての研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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