内容説明
ブラームスや同時代に活躍した弦楽器奏者やピアニストは、ブラームスの音楽をどのように演奏したのか。文献・記録・手紙・当時の録音など、第1次資料を駆使し明らかに!
目次
1 19世紀当時のブラームス演奏、その全体像(テンポ、ルバート、リズムの柔軟性;アーティキュレーション)
2 弦楽器の演奏習慣(ヴィブラート(音のニュアンス作り)
ポルタメント(表情豊かな運指法)
ボウイング)
3 ピアノ演奏(旋律の強調、音楽の構造、アゴーギク;ブラームス;ブラームスと同時代のピアニストが残した録音;当時の文献・資料;ペダリング;ブラームスのペダル記号;ブラームスと親しいピアニストによるペダル奏法;ウナ・コルダ・ペダル)
4 ブラームスとチェロ(演奏習慣の歴史と変遷)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
73
ブラームスと同時代の演奏家たちの証言をもとに、19世紀当時のブラームスの演奏像を探ろうとする試みである。ブラームスの演奏は、リズムやテンポを揺らした「比類なきルバート演奏」だったことは有名である。エジソンの薦めに応じてブラームスがシリンダー式蓄音機にピアノ演奏を録音していて、今も聴けるというのは驚きだ。旋律と伴奏の「ずらし奏法」、アルペッジョの多用など、ブラームス演奏の要諦が見えてくる。ブラームスの時代、ヘアピン記号は、デュナーミクの意味だけでなくアゴーギクとして解釈されていたという指摘も、成程と思う。2021/03/01
Ayana
4
ブラームスはメトロノームを嫌った。しかし、曲には一貫したテンポの継続が根底にあり、その一貫性の中でルバートを求めた。しかし、やり過ぎてはいけない。だからスコアには敢えて書かなかったり。音楽はすべて記譜されるものではないがしかし、書いてあるどんな些細なことも蔑ろにしてはいけない…。「ブラームスって難しい」と言う時の難しさとは何か?その一端がほぐれていく感覚。自分なりに実践してみたい。 ボウイングやビブラートの項は具体的でとても勉強になった。2023/04/19
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