内容説明
現代音楽の理論と実践にかかわる代表的な用語を解説。作曲家と音楽学者の発言や文章を多数収録。巻末には各用語に関連する作品の年表を掲載。日本版のために「テクスチュア」の項を新設、年表も増補。現代音楽基本用語集。
目次
アクースマティック
アクースモニウム
偶然性（アレアトリー）の音楽
アルゴリズム音楽
家具の音楽
振幅
無調
騒音（ノイズ）
半音階書法
クラスター〔ほか〕
著者等紹介
ボスール，ジャン＝イヴ［ボスール，ジャンイヴ］［Ｂｏｓｓｅｕｒ，Ｊｅａｎ‐Ｙｖｅｓ］
フランス国立科学研究センターの研究主幹と、国営放送局のプロデューサーを兼任
栗原詩子［クリハラウタコ］
東京芸術大学音楽研究科修士課程（音楽学）修了。芸術工学博士（九州大学）。２０００年に新潮社ＧｒａｍｏｐｈｏｎｅＪａｐａｎ第１回ＣＤ批評新人賞。１９世紀フランス音楽史と並行して、２０世紀以降の映像作品やメディアアートについて時間芸術的側面から研究している。九州大学芸術工学研究院音響部門助教。日本音楽学会・美学会・日本フォーレ協会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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愛楊
1
原書は1996年、本書は2008年に出版。現代音楽の用語を、Pierre Schaeffer 等の関連する音楽家の言説とともに解説する事典。著者のボスールは、各音楽家に対して手紙を送って各用語の概念の記述を得たらしい。電子音楽が現代音楽であり、現代音楽もまた西洋音楽の伝統の一つには過ぎないのだが、似た概念は現在各地に存在するだろうし、その系譜学として本書は有用である。また、各概念を生じさせた作品の年表が付いている。2024/03/31
