マーラーの交響曲〈2〉

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276130753
  • NDC分類 764.31
  • Cコード C1073

内容説明

楽譜・録音・自身の指揮経験など、多彩な資料を駆使して名曲の全体像に迫る好評シリーズの第5弾は、シリーズ第2巻『マーラーの交響曲』の続編で、さらに詳細で徹底的な分析がなされている。“3番”では、指揮者としてのマーラーが初版をいかに改訂していったかを詳細に分析。シューマン“3番・ライン”マーラー版では、楽譜の検証とともに録音に残されたマーラー版の痕跡を探る。そして“10番”5楽章補筆完成版について、各種実用演奏譜を比較しながら、「未完成だが全曲通して聴かなければその真価が理解できない」この大作の実像を明らかにする。さらに、ここ最近の録音や実演を通して、マーラー演奏の変化についても触れている。

目次

序章 永遠の探求者マーラー―あるいは変容する作曲家、指揮者
第1章 “3番”の改訂―作曲家マーラーVS指揮者マーラー
第2章 シューマン“ライン”マーラー版―作曲家シューマンVS指揮者マーラー
第3章 “10番”5楽章補筆完成版―作曲家マーラーVS後世の編曲者・指揮者
終章 マーラー演奏の最前線―“4番”の冒頭を手がかりとして

著者等紹介

金子建志 [カネコケンジ]
1948年千葉県生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒。音楽理論を柴田南雄、指揮法を渡辺暁雄、高階正光に学ぶ。現在、常葉学園短期大学音楽科教授(指揮法・音楽史)。千葉フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を務める他、市川交響楽団、世田谷交響楽団、19世紀オーケストラ、アンサンブル花火、京都フィロムジカ管弦楽団、日本大学管弦楽団、信州大学管弦楽団等を指揮し、アマチュア・オーケストラ活動に積極的に参加している。NHK‐FMの解説や朝日新聞の「試聴室」の批評を担当した他、『レコード芸術』『音楽の友』『音楽現代』等の音楽雑誌で評論活動も多岐にわたっている
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感想・レビュー

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NyanNyanShinji

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ネコケンさんの〈こだわり派のための名曲徹底分析〉シリーズの最終巻(といっても2001年の本なので続編を希望)。マーラーの交響曲についての第二弾。前著よりも曲数を絞りより濃厚な内容に。その要因としては指揮者としてマーラーの楽曲に向き合った事が大きかった様だ。特に未完の交響曲10番は、マーラー自筆のスケッチ譜に立ち戻り、複数のクック版のみならずマゼッティ版やカーペンター版まで検証して金子版をまとめそれをアマオケで演奏したとの事。印刷譜となりCDにもなってるクック版を金科玉条とした奏者側との苦労話も熱かった。2024/09/05

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