内容説明
楽譜・録音・自身の指揮経験など、多彩な資料を駆使して名曲の全体像に迫る好評シリーズの第5弾は、シリーズ第2巻『マーラーの交響曲』の続編で、さらに詳細で徹底的な分析がなされている。“3番”では、指揮者としてのマーラーが初版をいかに改訂していったかを詳細に分析。シューマン“3番・ライン”マーラー版では、楽譜の検証とともに録音に残されたマーラー版の痕跡を探る。そして“10番”5楽章補筆完成版について、各種実用演奏譜を比較しながら、「未完成だが全曲通して聴かなければその真価が理解できない」この大作の実像を明らかにする。さらに、ここ最近の録音や実演を通して、マーラー演奏の変化についても触れている。
目次
序章 永遠の探求者マーラー―あるいは変容する作曲家、指揮者
第1章 “3番”の改訂―作曲家マーラーVS指揮者マーラー
第2章 シューマン“ライン”マーラー版―作曲家シューマンVS指揮者マーラー
第3章 “10番”5楽章補筆完成版―作曲家マーラーVS後世の編曲者・指揮者
終章 マーラー演奏の最前線―“4番”の冒頭を手がかりとして
著者等紹介
金子建志 [カネコケンジ]
1948年千葉県生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒。音楽理論を柴田南雄、指揮法を渡辺暁雄、高階正光に学ぶ。現在、常葉学園短期大学音楽科教授(指揮法・音楽史)。千葉フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を務める他、市川交響楽団、世田谷交響楽団、19世紀オーケストラ、アンサンブル花火、京都フィロムジカ管弦楽団、日本大学管弦楽団、信州大学管弦楽団等を指揮し、アマチュア・オーケストラ活動に積極的に参加している。NHK‐FMの解説や朝日新聞の「試聴室」の批評を担当した他、『レコード芸術』『音楽の友』『音楽現代』等の音楽雑誌で評論活動も多岐にわたっている
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