出版社内容情報
泣き虫の「ぼく」。叱られて泣いて、迷子になって泣いて、犬のシロが死んで泣く。大人はどうして泣かないんだろう? でも、お母さんの布団にもぐりこんだ時、お母さんの目からは涙が…。人はどんな時に泣くのかを子どもの視点で描いた、人気コンビの最新刊!
内容説明
いちにちいっかいぼくはなく。どうしてだろう?おとなはどうしてなかないんだろう?中川ひろたか&長新太の人気のコンビがおくる傑作絵本。
著者等紹介
中川ひろたか[ナカガワヒロタカ]
1954年埼玉県に生まれる。保育士として5年間勤務した後、1987年より「トラや帽子店」を結成しバンド活動を行う。歌に「世界中のこどもたちが」「みんなともだち」などがあり、CDも多数発表。その後、絵本の文章を書き始め、『歯がぬけた』(PHP研究所)でけんぶち絵本の里大賞のびばからす賞、『わにのスワニー』(講談社)で厚生労働省社会保障審議会児童福祉文化財特別推薦を受賞
長新太[チョウシンタ]
1927年東京都に生まれる。漫画家としてデビューした後、絵本、イラストレーション、さし絵、エッセイなど幅広い分野で活躍。『キャベツくん』(文研出版)で絵本にっぽん賞、『おしゃべりなたまごやき』(福音館書店)で文芸春秋漫画賞、『ゴムあたまポンたろう』(童心社)で日本絵本賞を受賞するなど受賞作品が多数ある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MI
67
僕はまだ小さくて、1日一回は泣く。転んでなき、悔しくて泣き、嬉しくて泣く。でも大人になると泣いている姿を見たことがない。僕も大人になると泣かなくなるのだろうか。2024/09/04
Willie the Wildcat
67
涙。嬉しい、悲しい、痛い、可笑しい・・・。感情表現が心を洗う。大人だって涙を流すことはあるし、心で泣いているときもある。おかあさんが、ふとんで涙を流しているシーンが印象に残る。時に、子供の顔を見るだけで、ジーンとくるときがあるんだなぁ。家族であること、自分の子供であることへの感謝のような気持ちかな・・・。絵は、少し大胆な画風の水彩画。犬の意地悪な表情も、どこかコミカル!2013/09/07
海猫
50
また久しぶりに絵本2010/12/09
Kawai Hideki
46
1日1回は泣いてしまう、泣き虫な男の子の心の叫び。大人になっても毎日泣いてる人はいるよ、と言ってあげたい。2014/01/05
gtn
43
最近涙もろくなった。若い頃、よくそんなことを口にする年寄りを軽蔑さえしていたのに。酷いときは「さようならドラえもん」のストーリーを思い浮かべても、小泉今日子の「あなたに会えてよかった」を口ずさんでも込み上げてくる。子供は安心してほしい。大人も泣く。2020/10/03