出版社内容情報
ピアノ整音の専門書。フェルトの性格やメーカーの特色まで聖域とされる整音のノウハウを詳細に記した。豊富な写真とDVD付き。
ピアノの整音(調律の後に行う音色作りの作業)に関する専門的なガイドブック。ヤマハ、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインなどで研鑽を積み、アムステルダム・コンセルトヘボウや著名音楽大学の技術者も務めたオランダ人調律師が、精細な整音作業のノウハウを伝える。原書は2009年にカナダで出版、翻訳はヤマハの調律技術者。ピアノ整音は技術者が自身の努力で積み上げた“聖域”であり、それを公開する者は少ない。また緻密な整音作業を客観的に分析して文章に起こした本書は、中~上級の調律師のみならず、ピアノビジネスに関わるすべての人に興味を与えるであろう。ハンマーフェルトの性格やメーカーによる音作りの特色、DVD(日本語字幕付き)や写真を交えた細かい作業指導、さらには独自の「バッテリー整音法」の紹介など、ピアノ整音にフォーカスした初めての書籍ともいえる。
刊行にあたって
読者の皆様へ
第1章 ハンマー素材とそれぞれの特徴
第2章 音、内部張力、そしてハンマーの形
第3章 工具類
第4章 第一整音のための準備
第5章 新しいハンマーの第一整音 中音部分
第6章 新しいハンマーの第一整音 中音から低音への移行部分と低音域
第7章 新しいハンマーの次高音・高音部分の整音
第8章 新しいハンマーの第一整音最終仕上げ
第9章 第二整音とその準備
弟10章 シフトペダル・ポジションでの整音(ウナコルダ)
第11章 すでに使用されたハンマーの整音方法
第12章 アップライトピアノの整音
終わりに
訳者あとがき
【著者紹介】
著:1949年、オランダ、ハーグ市生まれ。ベーゼンドルファー、ヤマハ、スタインウェイ(ハンブルグ)、ベヒシュタインの各工場にて研鑽を積み、各地のフェルト会社、ハンマー製造会社とも親交が深い。元オランダピアノ技術者協会会長。オランダの著名な音楽大学やアムステルダム・コンセルトヘボウなど多くのコンサートホールで仕事をしている。また講師としても、欧州各国、北米、アジア、オセアニアなどでセミナーを行う。
内容説明
ヤマハ、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインで研鑽を積んだオランダ人技術者による整音技術のノウハウ。整音にフォーカスした初めての書籍。
目次
ハンマー素材とそれぞれの特徴
音、内部張力、そしてハンマーの形
工具類
第一整音のための準備
新しいハンマーの第一整音 中音部分
新しいハンマーの第一整音 中音から低音への移行部分と低音域
新しいハンマーの次高音・高音部分の整音
新しいハンマーの第一整音最終仕上げ
第二整音とその準備
シフトペダル・ポジションでの整音(ウナコルダ)〔ほか〕
著者等紹介
オーレベーク,アンドレ[オーレベーク,アンドレ][Oorebeek,Andr´e]
1949年オランダ、ハーグ市生まれ。ベーゼンドルファーをはじめ、ヤマハ、スタインウェイ(ハンブルグ)、ベヒシュタインの各工場にてコンサートピアノ技術と特に整音技術の研鑽を積み、各地のフェルト会社、ハンマー製造会社とも親交が深い。元オランダ・ピアノ技術者協会(VvPN)会長。オランダの著名な音楽大学やアムステルダム・コンセルトヘボウの技術者を務めた。現在は、欧州各国、北米、アジア、オセアニアなど世界各地のピアノ技術者協会に招かれ、実際のデモによる一日整音セミナーが好評
鈴木義武[スズキヨシタケ]
1959年秋田市生まれ。中央大学商学部卒、ヤマハ・ピアノテクニカルアカデミー3期生。ヤマハ株式会社のピアノ調律技術者として、浜松市の本社ピアノ工場、ハンブルグ(ドイツ)、大阪、ニューヨークなどの各拠点にて特約店サービスやピアノ・コンクール、アーティスト対応業務を担当。現在ヤマハ北米本社(ロサンゼルス)にてピアノサービス・ディレクターとして勤務。日本ピアノ調律師協会会員。アメリカ調律師協会(PTG・ピアノテクニシャンズギルド)メーカー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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