内容説明
社会変革をも視野に入れた、まったく新しい音楽療法像、“文化としての音楽療法”が鮮やかに浮かび上がる。現代音楽療法界のオピニオンリーダーが長く温めてきた構想を精緻に描ききった斬新な理論書。
目次
第1部 前提(なぜ文化か?;意味 ほか)
第2部 実践(文化活動としてのコミュニティ音楽療法;生態学的音楽療法と媒介学習 ほか)
第3部 含意(音楽療法を再定義する;音楽療法プロセスのモデル ほか)
第4部 探究(エスノグラフィ的な臨床研究;参加型アクション・リサーチ ほか)
著者等紹介
スティーゲ,ブリュンユルフ[スティーゲ,ブリュンユルフ][Stige,Brynjulf]
ソグン・フィヨルダーネ大学(ノルウェー)音楽療法教育プログラム初代コーディネーターを経て現在、ベルン大学音楽療法科準教授およびコースリーダー。ノルウェー認定音楽療法士、Ph.D.。「コミュニティ音楽療法」という概念の創始者の一人であり、「文化」や「共同体」をキーワードにいわゆる「エコロジカルな実践」を行っている。『北欧音楽療法誌』(Nordic Journal of Music Therapy)編集主幹。音楽療法の電子ジャーナル『Voices:音楽療法のための世界フォーラム』編集長(キャロライン・ケニーとの共同編集)
阪上正巳[サカウエマサミ]
1983年、金沢大学医学部卒業。1989‐1990年ウィーン大学精神医学教室に留学。同時にウィーン国立音楽大学音楽療法科聴講生として学ぶ。国立精神・神経センター武蔵病院医長を経て、国立音楽大学教授。医学博士。精神保健指定医
井上勢津[イノウエセツ]
学習院大学文学部哲学科卒業。東京音楽大学を経て、ノルウェー歌曲研究のため、ノルウェー国立音楽大学に留学。ソグン・フィヨルダーネ大学音楽療法コース修了。ノルウェー政府認定音楽療法士。東邦大学非常勤講師。2005年から2年間、国立音楽大学音楽研究所音楽療法研究部門研究員を務めた
岡崎香奈[オカザキカナ]
英国王立音楽院ピアノ科卒業。1989年ロンドン、ノードフ・ロビンズ音楽療法センター卒業。1998年秋よりニューヨーク大学大学院音楽療法学科博士課程在籍。大学院専任助手として勤務し、同大学院修士課程において教鞭を取る。現在、洗足学園音楽大学准教授。米国・英国認定音楽療法士。日本音楽療法学会認定音楽療法士。日本音楽療法学会評議員
馬場存[ババアキラ]
東京大学工学部を経て1993年、慶應義塾大学医学部卒業。大学時代よりジャズピアノと作曲を開始、医学部在学中より放送業務用BGMの作曲・演奏に従事。医学部卒業後、精神科医として研修の後、慶應義塾大学大学院で音楽の幻覚を研究(臨床精神病理学)。並行して作曲・演奏活動も続ける。大学院修了後、国立音楽大学教授村井靖児氏(当時)の下で音楽療法を学ぶ。国立音楽大学、聖徳大学非常勤講師を経て、東邦音楽大学特任准教授、東京音楽大学講師。精神科病院とクリニックにて精神医療と音楽療法を行う。医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会認定精神科専門医、日本音楽療法学会認定音楽療法士。2003年4月、Sony Musicより、オリジナルピアノ曲を収めたアルバム「re*me~リ・ミー~」をリリース。CM音楽やウェブ・ムービー挿入歌の作曲なども手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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