目次
第1部 セリーの優勢(パリ 1945‐48年;ニューヨーク 1948‐50年;ダルムシュタットとパリ 1951‐52年;ニューヨーク 1951‐53年;ケルン 1953‐54年;前衛の業績 1954‐58年;偶然と選択;別離のとき)
第2部 1960年代と1970年代の音楽(アメリカのセリー主義からコンピュータ・ミュージックへ;不確定性からシステムの変換へ;引用から統合へ;名人芸から即興へ;オペラからミュージック・シアターへ;セリーから旋律へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryosuke Tanaka
2
トータル・セリエリズムにメシアンの果した役割は発見。ミクロと全体構成を統一的構造が支配するような音楽の模索―「スタイル」化―前衛の停滞と無限の分岐 が美しく建築史とパラレルなのに心打たれた。前衛の文脈に根ざした近年の作品の実演を幾つか聞く限り、聴取不能な音塊と未聴感のない引用、シアトリカルな演出…とかで退屈することが多い。これから求められているのは、オルタナティブな音楽史を構築することではないか?2016/03/30
doji
1
読譜が限定的にしかできないのでかなりざっくりな読書になってしまったけど、おおきな歴史的な概観はできたと思う。ミニマル・ミュージックがいかにアメリカ的だという視点がこれまでなかったので、そこがいちばんの収穫。魅力と限界、ということばをなんだか考え込んでしまう。2016/04/25
-
- 和書
- TOEFL攻略の英単語