内容説明
モデル(規範)とエクリチュール(書法)の再発見。作曲技法の歴史的変遷を実際の音楽作品から読み解く。
目次
序章 作曲の技法
第1章 対位法と作曲のオートマティズム―全音と半音によるサイバネティックス
第2章 ソナタ形式のラビリンス(迷路)
第3章 形式・分節・置換
第4章 響き・形式
第5章 開かれた形式
第6章 半音階のネットワーク―無調の技法
第7章 平均律のゆらぎ―倍音和音と半音階的旋法
著者等紹介
小鍛冶邦隆[コカジクニタカ]
東京芸術大学作曲科で永富正之、松村禎三に学ぶ。同大学院を経て、パリ国立高等音楽院作曲科、ピアノ伴奏科でO.メシアン、H.ピュイグ=ロジェに、ウィーン国立音楽大学指揮科でO.スウィトナーに学ぶ。自作を含むプログラムで東京都交響楽団を指揮してデビュー以後、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等を指揮。1999年以来、東京現代音楽アンサンブルCOmeTのディレクター・指揮者として多数の現代作品を初演。「室内オーケストラの領域III」に対して2003年度第3回佐治敬三賞受賞。またクセナキス作曲コンクール(パリ)第1位、入野賞、文化庁舞台芸術創作奨励賞、国際現代音楽協会(ISCM)「世界音楽の日々」他に入選。現在、東京芸術大学作曲科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しょうお
1
10年以上前に渋谷ヤマハに平積みされていたのを購入。たぶん音大の楽曲分析とかで使うような内容の本だと思われ素人には非常に難解だし曲を知らなければチンプンカンプンだった。ただワーグナーのトリスタン和音の解説は、一般の大学生にとってはそんなことをしてくれる場所も物も無かったので当時の私にとっては買って良かった思える内容であった。
置物☆太郎
1
図書館でたまたま発見したので借りてみた。2010/04/17
だいや
0
著者が藝大出だったか、藝大の先生だったかは忘れたけれども、いずれにしろ大変勉強になる内容で、実質藝大の授業内容なのではないかと感じた。 主に形式の話。 まさしく作曲するに当たって使える知識が身につく一冊です!2022/02/21