内容説明
西洋音楽史上、最大の理論家の一人、J.‐Ph.ラモー(1683‐1764)の“音楽の統一理論”探究の歩み。協和とされる音程はどのように定義されてきたか?なぜ“ド・ミ・ソの和音”が西洋音楽において特権視されるのか?
目次
1 序論
2 ラモーのプロフィールと音楽理論書
3 ラモーに至る数比の伝統/ピュタゴラスとザルリーノ
4 『和声論』(1722)におけるモノコルド分割の伝統の継承
5 『和声論』以後の動向/音響物理学の知見と音楽理論
6 『新体系』(1726)における音響物理学
7 ラモー理論における倍音現象の諸問題/『和声の生成』(1737)以降
8 ラモーのこれまでの歩みと晩年の15年
9 エピローグ
著者等紹介
伊藤友計[イトウトモカズ]
東京外国語大学、東京藝術大学卒。文学博士(東京大学)、音楽学博士(東京藝術大学)。現在、東京藝術大学、明治大学にて非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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