出版社内容情報
従来の「規則に従って課題を解いていく」方法ではなく「正解を弾いて覚える」方法を採用した鍵盤和声の入門書。新感覚の和声手引き。本書は「規則に従って課題を解いていく」方法ではなく、「(いわゆる)正解を弾いて覚える」方法を採用した鍵盤和声の入門書です。和声を「手の形」で覚え、手の形が「音の響き」や「動き」と連動するまで“音に耳を傾ける”練習を繰り返しながら、和声を身体に染みこませていくことを学習の第1段階としています。それは、この体験の蓄積がない限り、和声法の教科書と向き合っても、実際の演奏や鑑賞に生きる和声感が身につくことはないという考えに基づいています。カデンツ・ユニットによる課題から始まり、後半では実践的かつ専門的な領域にまで踏み込んでいきます。本来なら何年もかけて辿る和声学習の道程が1冊にまとめられているのは、行く先に待ち構える崖にひるむのではなく、崖を越えた先に広がる未知の景色に期待をふくらませつつ楽しく勉強を進めていってほしいという著書の願いからです。すぐに、そして長きにわたって使える新感覚の和声本です。
第1章 カデンツ・ユニットで覚える鍵盤和声
第2章 数字付低音
第3章 単旋律
第4章 二声対位法
第5章 対位法と和声法の融合
補遺1 各作曲家の音楽を和声で考える
補遺2 和声学習について考える
西尾 洋[ニシオ ヨウ]
作曲家。1977年生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校作曲専攻を経て、同大学作曲科中退。ドイツ・リューベック音楽大学卒業後、同大学院作曲専攻を審査員満場一致の最優秀の成績にて修了。上野学園大学准教授、同大学音楽文化研究センター研究員、同音楽教室長。東京藝術大学講師。ヤマハマスタークラス特別コース講師。日本ソルフェージュ研究協議会理事。著書に『応用楽典 楽譜の向こう側』(音楽之友社)。
目次
第1章 カデンツ・ユニットで覚える鍵盤和声
第2章 数字付低音
第3章 単旋律
第4章 二声対位法
第5章 対位法と和声法の融合
補遺1 各作曲家の音楽を和声で考える
補遺2 和声学習について考える
著者等紹介
西尾洋[ニシオヨウ]
作曲家。1977年埼玉県生まれ。4歳よりヤマハ音楽教室でピアノを、6歳より作曲を学び、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校作曲専攻を経て、同大学作曲科を中退。ドイツ・リューベック音楽大学卒業後、同大学院作曲専攻を審査員満場一致の最優秀の成績にて修了。滞独中にDAADドイツ学術交流会奨学金を得る。主にルネサンスとバロック時代の作曲技法を研究。上野学園大学准教授(音楽基礎科目部会主任)、同大学音楽文化研究センター研究員、同音楽教室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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