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知って得するエディション講座

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  • サイズ A5判/ページ数 150p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784276101449
  • NDC分類 761.2
  • Cコード C1073

出版社内容情報

版(エディション)の選択はピアノ演奏者にとって重要な問題。本書は校訂者や作曲家の意図を知り、適切な版を選ぶ力を育てる。

『ムジカノーヴァ』2009年4月号~2010年3月号連載の単行本化。どの版(エディション)を使用するかはピアノ演奏者にとって重要な問題。本書は校訂者や作曲家の意図を知り、自身の目的に見合った版を選ぶ力を育てることをねらいとしている。そのために、ピアノ学習者(中~上級)がレッスンでよく弾く曲を作曲家別に取り上げ、さまざまな版(ヘンレ版・標準版・ウィーン原典版など)や自筆譜を比較する。「版ごとの違いはどこにあるのか。なぜ校訂者はそのような判断を下したのか。初版はどうなっていたのか。作曲家は実際にはどう考えたのか」などを、譜例を使いながら紐解いていく。近年IMSLP(International Music Score Library Project:国際楽譜図書館プロジェクト)のホームページにおいて、誰もが気軽に自筆譜を閲覧できるようになり、楽譜そのものへの関心が高まっている。エディションの問題を扱った書物はこれまでにあまりないことから、本連載の単行本化が長く望まれていた。

まえがき
序章  ~モーツァルト「きらきら星」と「トルコ行進曲付き」
1. モーツァルト ―ピアノソナタK310
2. バッハ ―インヴェンション第1番・平均律第1番
3. ベートーヴェン ―エリーゼのために・ピアノソナタ《熱情》
4. シューベルト ―即興曲Op.142-2
5. メンデルスゾーン ―無言歌
6. シューマン ―楽しき農夫・こどもの情景
7. ショパン ―ノクターンOp.9-2・エチュードOp.10-3・プレリュードOp.28-15
8. リスト ―愛の夢第3番
9. ブラームス ―ハンガリー舞曲第5番
10. ムソルグスキー ―展覧会の絵
11. チャイコフスキー ―四季
12. ドビュッシー ―子どもの領分
13. ラヴェル ―《夜のガスパール》より〈オンディーヌ〉

【著者紹介】
1956年生まれ。国立音楽大学大学院修了。現在、国立音楽大学准教授。専攻は音楽学(音楽社会史)。近・現代の演奏会制度や音楽ジャーナリズム、音楽におけるハイ・カルチャーとポピュラー・カルチャー、管弦楽及び管弦楽作品の歴史などに関心を持つ。共著に『モーツァルト事典』(東京書籍)、監修書に「『正しい』聴き方」シリーズ(青春文庫)など。

内容説明

ピアノ楽譜の版の違い。そこから見えてくる校訂者の考え、時代背景…。作曲家は実際にはどう考えたのか。初版は本当に正しいのか?演奏解釈が広がるもうひとつの“学習”。

目次

エディション早分かりガイド
モーツァルト―ピアノ・ソナタ イ短調K.310
J.S.バッハ―インヴェンション第1番/“平均律”第1巻第1番
ベートーヴェン―「エリーゼのために」/ピアノソナタOp.57「熱情」
シューベルト―即興曲Op.142(D935)第2曲
メンデルスゾーン―無言歌
シューマン―“楽しき農夫”/“こどもの情景”
ショパン―ノクターンOp.9‐2/エチュードOp.10‐3/プレリュードOp.28‐15
リスト―“愛の夢”第3番
ブラームス―ハンガリー舞曲第5番〔ほか〕

著者等紹介

吉成順[ヨシナリジュン]
国立音楽大学教授。博士(コミュニケーション学)。音楽社会史、特に近・現代の演奏会制度や音楽ジャーナリズム、管弦楽及び管弦楽作品の歴史などに関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。