内容説明
本書は8年前発刊されて以来、〈実用的な楽典書〉として広く愛用されてきた。このたび、新版として稿を改め、各種の索引や表を加えたほか、理解しにくいとされているL’istesso tempo・調性判断・和声などに新たな方式や法則を加えて解説し、さらに使いやすく実用的な楽典書となった。付・音大入試問題と解答。
目次
第1章 音楽のなりたち(音楽の活動;音;音律;音楽の3要素;記譜法の歴史)
第2章 演奏のために(譜表;音名;音符と休符;小節と拍子とrhythm;音の装飾と奏法;音型と反復とその略記法;演奏記号と用語;音楽の形式)
第3章 音楽の原理(音程;音階と調;和音と和声)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バケツ
3
音楽は古来数学と同じシステマティックな学問とされ、自由七科にも数えられていたのだ。哲学者ピュタゴラスは天球の音楽を思い描き、ガリバー旅行記のラピュタ人も数学と音楽と天文学を趣味としていたのだ。…などと熱弁しても、門外漢には「フィーリングで適当に音鳴らしてるだけでしょ?」とか返されがち。もっと音楽理論を学んでほしいものだ。例えばこういう本を使って。
アトレーユ
2
いまさら?とか言わない。たまに目を通すと初心を思い出す。なので感想は…甘酸っぱい、かな(笑)2021/05/03
逢空れい
2
昔学校で習った楽典の復習+αのために読んだ。音程や調の話の前にその知識を前提とした内容書くのはどうかと思った。 L'istesso tempoのところはかなり分かりにくい。クラシックの本だから仕方ないのかもしれないけど、ミクソリティアとかドリアとかフリギアとかの説明がほぼ皆無だったのも残念。完全終止のところに致命的なミスがあるので要注意。 でもまあ内容は全体的には悪くない。初心者にもおすすめできる。その場合は、3→1→2の順番で読んだほうがいいと思う。2014/01/02
ぴーっち
1
貰いものです。音大受験はしませんが、音楽をやっていく上でこれからも手放せないと感じました。基礎の基礎から難しすぎず易しすぎず解説されており、言語別の用語集など資料も多数。2013/01/04