内容説明
第1巻には、日本の声の音楽の中でも、比較的オリジナルに近い状態のものを特集した。音楽概念に基づく音の結晶を採り出す。マクロの視点から観察各ジャンルに共通するコンセプトを求めた。
目次
序 日本音楽に親むには
伝統音楽への新しいコンセプト
声明の発生・変遷と現代的意義
空海により中国から伝えられた真言声明の唄 散華
中国から組織的に伝来した天台声明の唄 散華
唐音で諷誦する黄檗の拝懴
多彩な拍子の題目―妙法連蓮華経如来寿量品
口誦によって伝えられた時宗の別時念仏
数理問答《論義》の役割
講式の子孫、謡曲《鵜飼》
現代に生きる劇中歌謡《7つ子》
曲舞の1派、幸若舞《和泉城》〔ほか〕