内容説明
「軍都」の歴史民俗学。西南戦役の慰霊碑たる「屯田兵招魂之碑」を起源に、「忠魂碑」「招魂社」を経て「護国神社」に発展した札幌護国神社は、靖国・神式祭祀の地方における典型的な事例であった。
目次
1 はじめに―「忠魂碑」は単なる記念碑なのか
2 戊辰・己巳戦役と招魂社創建
3 屯田兵の入植と西南戦役
4 西南戦役戦没者と「屯田兵招魂之碑」
5 日清戦役と徴兵・第七師団
6 日露戦役と戦没者慰霊
7 札幌招魂社の創建
8 札幌護国神社の成立
9 むすび―「カミ」として祀る
著者等紹介
今井昭彦[イマイアキヒコ]
1955年群馬県太田市生まれ。1983年成城大学文芸学部文芸学科を経て、同大学大学院文学研究科日本常民文化専攻修士課程修了。埼玉の県立高等学校社会科教員となり、熊谷女子高等学校などに勤務。2005年博士(文学)(総合研究大学院大学)。2006年第14回石川薫記念地域文化賞「研究賞」受賞。専門は歴史学・社会学・民俗学。成城大学民俗学研究所研究員、国立歴史民俗博物館(歴博)共同研究員、筑波大学非常勤講師等を歴任。現在、歴史家、神奈川大学国際日本学部・群馬大学大学教育センター非常勤講師、群馬県邑楽郡大泉町文化財保護調査委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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