内容説明
21世紀初頭のスーパーキャピタリズムの内実を解明。グローバル時代の世界を「知財王国」(コト作り)アメリカと、「世界の工場」(モノ作り)中国を双頭とする「スーパーキャピタリズム」の時代と措定し、両者の立体的・階層的・複合的な対立と妥協の相互関係を検討する。
目次
第1章 グローバル資本主義と米中政治経済関係―アメリカのアジア旋回と21世紀世界
第2章 米中政治経済関係の新局面―対米投資促進と国家安全保障強化の間のアメリカのジレンマ
第3章 海外投資への中国の重心移動と「自主創新」技術の開発・獲得へのアメリカの危惧
第4章 知財をめぐる米中間の攻防―アメリカの対中進出と六つのパラドクスの生起
第5章 人民元をめぐる米中間の攻防―アメリカの人民元高要求と中国の人民元国際通貨化戦略との角逐と妥協
第6章 オバマ政権のアジアシフトと米中間の軍事・安全保障問題の尖鋭化
補論 ベトナム工業化の現段階と日本企業―日‐米‐中トライアングル関係の外縁的布陣
著者等紹介
関下稔[セキシタミノル]
朝日稔。立命館大学名誉教授(世界経済論、国際経済学)。経済学博士(京都大学)。1942年埼玉県生まれ。1965年早稲田大学第一商学部卒業。1972年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。1972年山口大学経済学部講師(75年同助教授)。1981年立命館大学経営学部助教授(83年同教授)。1988年同大学国際関係学部教授(94~96年同学部長、理事、95~96年大学院研究科長)。2007年名古屋学院大学教授。2004年~2006年日本国際経済学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 中世前期女性院宮の研究