内容説明
“自分たちの表しかた”マイノリティの戦術と戦略。自己規定と他者規定、そしてその表象。多くの民族がせめぎあい、共存するハワイ。人びとはどのように自分たちの姿かたちを確認し、提示するのか。先住ハワイアン系、沖縄系、コリア系、中国系、そしてアメラジアン…フィールドワークをとおして迫る排除と包摂の現場。
目次
序章 多文化社会におけるアイデンティティ表象
第1章 自分たちの表しかた―さまざまなアイデンティティ表象
第2章 「プリズン・フラ」にみる社会的排除と文化的包摂―先住ハワイアン系の刑務所入所者たちの舞台
第3章 「ハワイの中華文化」をめぐるポリティクスと新民族文化の創出―1940年代後半の中国系民族文化運動と民族祭
第4章 「伝統」を表す/表されることの意味―ハワイ・コリア系移民の舞踊をめぐる歴史
第5章 ハワイにおけるアメラジアンの戦略的自己表象
第6章 “特論”海外フィールドワーク:直伝!文献へのアクセス法
著者等紹介
白水繁彦[シラミズシゲヒコ]
駒澤大学大学院グローバル・メディア研究科教授。社会学博士(立教大学)。成城大学大学院日本常民文化専攻修了。これまでに、武蔵大学教授、高千穂大学教授、東京大学客員教授、「CNNデイブレイク」キャスター、神奈川県広報ビデオ審査委員、放送番組国際交流センター委員などを務める。台湾、韓国、沖縄、マレーシア、シンガポール、ハワイ、アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストラリアおよび日本国内で文化変容とメディアに関する調査に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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