内容説明
中国における計画経済から市場経済への移行とその程度を、保険業を通じて検証。マクロの面から保険に関わる政策展開を分析するとともに、ミクロのレベルで個別保険会社の経営戦略と経営状況を考察した。中国当代史研究において、日中両国を通じて、保険史の分野を初めて包括的に取り上げた研究書。
目次
第1部 中国保険市場の生成と発展(中国人民保険公司(PICC)の成立から実質的消滅まで
中国における保険業の対外開放
中国における保険業の改革)
第2部 保険会社の経営に現れた開放と改革の具体像(保険会社の経理と経営指標;中国人民保険グループの発展戦略と経営状況;PICCにおける縦横の管理ライン;中国平安保険グループの発展戦略と経営状況;中国太平洋保険グループの発展戦略と経営状況;保険会社の経営比較)
著者等紹介
伊藤博[イトウヒロシ]
1955年東京生まれ。1978年東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業、同年東京海上火災保険株式会社入社。2008年同社退職、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究修士課程入学。2013年同学博士課程修了。博士(学術)。現在一般社団法人中国研究所勤務、東京大学大学院総合文化研究科学術研究員。研究テーマは、現代中国の金融・保険および現代日中経済関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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