内容説明
初代の天皇は女性だった―。しなやかな感性で繙く『記紀』の世界。
目次
1 男系の実体(男だけでは語れない創世記;名前の数が語るもの ほか)
2 女性天皇の謎(なぜ三三代まで女性天皇がいないのか?;女性天皇不在のわけ ほか)
3 女性を祖とする族たち(オヤは女性か男性か;師木の女祖が語るもの ほか)
4 高位高官の女性たち(女性の国造;女性の長官 ほか)
5 大和の大女王たち(天皇に採用されなかった大女王;息長帯ヒメ ほか)
著者等紹介
中山千夏[ナカヤマチナツ]
1948年熊本生まれ。1959年『がめつい奴』(芸術座)を始めとする舞台で子役として、以後、俳優、歌手、TVタレントとして活躍する。70年ごろから著作を発表し始める。72年、ウーマン・リブ運動の一拠点「新宿・ホーキ星」の発足に参加、活動する。1977年、市民の政治参加をめざした政治団体「革新自由連合」の結成に参加、代表の一人となる。80年から参議院議員を一期務める。91年、翻訳された小説集『子役の時間』がイギリスのインディペンデント紙の「月間最優秀フィクション賞」を受賞。現在は著作活動に専念するかたわら、死刑廃止運動など市民運動を続けている
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