内容説明
本書はカツオ研究にこだわる気鋭の社会学者による労作である。漁村社会学の止揚・「水産社会学」の確立を意図して斬新なアプローチを試みている点は刮目に値する。水産経済学的な課題も射程に入れながら、フィールドワークの成果をもとにして、今後の国際水産協力のあり方に迫る好著といえよう。第40期(1999年)地域漁業学会学会賞(中楯賞)受賞。
目次
第1部 ソロモン諸島における合弁カツオ漁業研究(研究の目的と方法;南太平洋地域の島嶼経済と漁業開発;ソロモン諸島における合弁カツオ漁業の地域的展開;沖縄県伊良部町における南方カツオ漁業の地域的展開 ほか)
第2部 日本における近海カツオ漁業研究(研究の意義と方法;漁撈集団の形成と課題・特性;漁撈集団の階層構造;漁撈集団におけるリーダーの役割と条件 ほか)