内容説明
ドイツ信託庁による旧東独国有企業の民営化過程の検証―社会主義の一流工業国であったドイツ民主共和国50年間の経済・政治・法律の発展過程の検証は、フランス革命に対する19世紀に始まる総括と同様に欧州社会主義に対する21世紀に始まる総括において重要な位置を占めよう。
目次
政治経済改革過程にみる体制転換の研究にあたっての諸問題
第1部 ドイツ民主共和国の経済・政治・法律とコンビナート(コンビナートの状況;コンビナート成立史;コンビナートの構造)
第2部 ドイツ民主共和国の鉄鋼業とコンビナート(DDR鉄鋼業の歴史;DDR経済構造における鉄鋼業の位置;DDRの粗鋼生産炉;DDRの屑鉄と粗鋼生産;旧DDR鉄鋼業の民営化)
第3部 ドイツ信託庁と民営化(信託庁成立の政治経済過程;信託庁による民営化の諸類型;信託庁による民営化と企業構造;民営化と新連邦五州の地域構造)