内容説明
左翼は今なお存在するのか?存在しているとしたら、その意味はなくなったなどとどうしていえようか?右と左の区別の意味があるとしたら、その意味はどのようなものか?世界的哲学者による世界的ベストセラーの翻訳書。
目次
1 異議を申し立てられた区別
2 過激派と穏健派
3 生き続ける左・右の区別
4 区別の基準追求にむけて
5 その他の基準
6 平等と不平等
7 自由と権威主義
8 北極星
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takashi1982
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ボッビオはイタリアの法哲学者、政治思想史家である。タイトルに引きずられてしまいがちだが、私はボッビオの力点はサブタイトルにあるように「政治的区別の理由と意味」にあるように思われる。冷戦構造が終結し、社会主義の存在理由が無くなった現在「右」や「左」といった区別を今更持ち出すのは時宜を外しているのではないだろうか(イデオロギーの終焉のように)。あるいは政治には様々な立場があるのだから、左右の対立のように二元論に収斂させてしまう思考法は不完全なのではないか。さらにはそうした議論の延長に、20世紀の終わりから緑の2014/03/02
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