出版社内容情報
返品３部あり。（2006/8/23記入）
内容説明
本書は、資本主義史上最大の恐慌であった１９２９年の世界大恐慌を経済過程に絞って分析した研究書である。とりわけ、この大恐慌の発生・波及・深化の過程を、アメリカ経済を中心に置きつつその国際的関連を全世界的規模で追究し、同時に、その基本的原因を総括的に明らかにするよう試みた実証的かつ理論的研究書である。
目次
第１篇 世界大恐慌論の課題と方法
第２篇 世界大恐慌の発生・波及・深化過程
第３篇 世界大恐慌の原因
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
4
副題に「29年恐慌の過程と原因」とあるように大恐慌を豊富な資料によって分析した本です。仛美先生の代表作でしょう。まず世界大恐慌を研究する方法を説いています。中心部分は、第一次世界大戦の後遺症から解き明かして、その後のポンド・ドル体制の崩壊までを資料を駆使して書かれています。最後にその恐慌の総括と真の原因を書かれて締めくくられています。様々な大恐慌論が出ていますが、これを凌駕するものは日本にはないと感じています。2013/08/19
