内容説明
現象学的社会学はシュッツによってその理論的基礎が用意され、社会学方法論における新しい潮流になった。日常生活世界論、多元的現実論に代表されるシュッツの理論は社会学が自明視している生活世界の構成原理を明らかにし、社会学の理論形成の出発点をなしている。本書はそのシュッツが自らの経験的関心から、文学、音楽、神話、実際の社会問題に素材を求め、社会的現実を理論的に解釈した労作である。
目次
第1章 他所者―社会心理学的一考察
第2章 帰郷者
第3章 博識の市民―知識の社会的配分に関する小論
第4章 ドン・キホーテと現実の問題
第5章 音楽の共同性―社会関係の研究
第6章 モーツァルトと哲学者たち
第7章 サンタヤーナ・社会と統治について
第8章 平等と社会的世界の意味構造
第9章 責任観念の多義性
第10章 テイレシアース、あるいは未来事象の知識
A・シュッツの基本概念と生活史
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